在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ

 

 
先般、平日の18時30分頃、キト市内シリス通りにおいて、タクシーに乗車していた邦人女性がiPhoneを強奪される被害に遭いました。怪我はありません。

被害者が、タクシー助手席後方の後部座席に乗車し、iPhoneを操作していたところ、信号待ちのため停車中、被害者が気付かない一瞬の隙に、助手席窓から犯人の男の手が差し込まれ、iPhoneを奪われました。

被害者の方によると、タクシー乗車直後に、後部座席両側のドアロックと窓が閉まっていることを確認したものの、助手席の窓が大きく開いていたのを不安視しなかったとのことであり、走行中も停車中も周囲への注意を怠り、継続してiPhoneを操作していたことが被害の要因と考えられます。

(なお、本件被害時に乗車していたタクシーは、いわゆる『流し』のタクシーでしたが、被害後の状況などを検証した結果、タクシー運転手と強盗犯人の共犯性は認められません。)

【本件の類似被害を防ぐため、今一度、次の注意事項をご確認ください。】

1.タクシー乗車直後に、助手席を含む全てのドアロックと窓が閉まっていることを確認する(運転手にしっかりと要望する。)。

2.エアコン機能がなく、暑さにより窓を開ける場合は、人の手や、物(スプレー攻撃等含む。)が差し込まれない3cm程度に留める。

3.タクシー乗車中に、携帯電話等を使用する場合は、画面操作に熱中せず、周囲の状況に特段注意する。

4.特に、信号待ちや渋滞等で停車中は、犯人にとって絶好の犯行機会であることを忘れない(犯人は、信号付近や渋滞頻発地点で、隙のあるターゲットを待ち構えている。)。

5.タクシーの乗客は、下記の状況にある確率が高く、一般的に被害者として狙われやすい。
(1)無施錠、窓の開放など、運転手及び乗客が無防備である。
(2)乗客が携帯電話等の操作に専念している。
(3)乗客は移動を目的としているので、現金、携帯電話、貴重品等を所持している。
(4)運転手が乗客を守ろうとせず、犯行が成功しやすい。

6.携帯電話等の他、バッグ、貴重品等は座席に置かず、身体の近くに携行する。

 
在エクアドル日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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