メキシコのテロ・治安詳細情報.001

 
在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ

 

 
1.事件概要

(1)報告によれば,2018年8月5日(日)11時30分~12時30分の間に,レオン市南部に所在する居住区(Soberna Residencial)内の日本人が住む住居において窃盗(空き巣)事件が発生した。

(2)犯人は3人組で,居住区専用の車両タグ(住民のタグをコピーしたもの)を利用して居住区内に侵入。被害者住居から50Mほど離れた場所に駐車し,内1名は車両内部で監視役として待機,内2名が同住居内に侵入して犯行に及んでいたことが,居住区内に取り付けられている監視カメラで確認されている。

(3)また犯人は,被害者の住居以外についても,隣接する住居のインターホンを鳴らす等して不在確認し,次のターゲットを物色する行動をとっていた。

(4)被害に遭った住居には,警報装置が設置されており,当日は警備がセットされていたものの,犯人は警報装置が動作してもアラームが鳴動しない様,警報装置のアラーム装置を外壁から取り外して敷地内に侵入。

(5)施錠されていた窓ガラスをバールのような物でこじ開けて侵入。警報装置が作動して,警備会社に通報されることを恐れ(同住居の警報装置はオフラインであった),Wi-Fiシステムや警報装置の配線を切断してから犯行に及んでいる。

(6)なお,被害者家族(子供含む)が帰宅した際,犯人等は未だ被害者の住居内に居たことが,監視カメラ上で判明しており,気付かずに住居内に入っていれば,犯人と遭遇していた恐れがあった。

(7)犯人は家に置いてあったスマートフォンやノートPC等には手を付けず,現金と宝石類等を狙った模様。被害は鍵と警報装置の破損のみであった。

(8)また,事件前日に,怪しい女性1名が,被害者宅含め周辺の住居に対して「●●さんは居ますか?」と聞き回っていたことが,周辺住民の聞き取りから確認されている。

 
2.注意点

(1)上記事件は、警備員により出入管理が行われ,関係者以外は侵入できない,安全が確保されている居住区内で発生した事件です。

(2)当地では安全が確保されている居住区内でも、この様な窃盗(空き巣)事件が少なからず発生しています。

(3)つきましては,以下の事にご注意ください。

・警報装置を取り付ける際は,設置会社に任せず,適正な位置にアラームやその他機器が設置されているかを自信で確認する。

・既に設置されている住居に関しては,もう一度,犯人の目線で考え,適正な位置に装置が設置されているかを確認しておく。

・また,住居周辺(庭,玄関)に侵入の補助となるハシゴ等が置かれていないかを確認する。あれば,それらを犯人に利用されない様,鍵等で固定する。

・短時間の外出でも必ず鍵を掛ける。

・主寝室ドアは必ず鍵がかかるようにする他、就寝時は通信手段(携帯電話等)を確保しておく。

・在室中でも,ドアチェーンやカンヌキ等の補助錠を併用する。

・長期外出の際は,信頼できる人に定期的な住居の点検を依頼する。

・帰宅して住居内に入る際は,先ず内部の様子を確認するよう心掛け,内部の異変(侵入の形跡あり)に気付いた際は,犯人が未だ内部に居る可能生も考慮し,必ず警察を呼び(911又はジャパンデスク01-800-9767-486)対応させる。決して住居内に一人では立ち入らない。

・住居に不審な人物が訪れる等した際は,直ぐに居住区の警備員に連絡して確認を取ってもらう。

 
在レオン日本国総領事館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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