現在アンタナナリボ市でペストの迅速診断検査の実施や診察を行っているCHAPA(Centre Hopitalier Anti-pesteux d’Ambohimiandra)は、患者が殺到しているため、対応が難しい状態にあるようです。

 

 
アンタナナリボ市内でペストに対応できる病院に関する10月6日時点での情報をお伝えします。

なお、現在のところ、在留邦人や日本人旅行者の方がペストが発症したという情報はありませんが、皆さまにおかれては十分ご注意ください。

国連関係者によれば、現在アンタナナリボ市でペストの迅速診断検査の実施や診察を行っているCHAPA(Centre Hopitalier Anti-pesteux d’Ambohimiandra)は、患者が殺到しているため、対応が難しい状態にあるようです。

他方、新たにCentre Hospitalier de Soavinandrianaがペスト患者の迅速診断検査や診察を行っていることが判明したところ、ペストの症状を呈した場合やペスト患者に接触した場合には、同病院とHôpital Befelatananaで診察してもらうことが可能です。

なお、明らかにペストの症状を発症したと思われる場合には、Hôpital Befelatananaの救急車(034-14-204-35)にて、対応できる病院に搬送してもらってください。

 
○Hôpital Befelatanana
Adresse : Befelatanana Antananarivo
Professeur Mamy RANDRIA Directeur de l’Hôpital Chef de service des maladies infectueuses
Tel : 034-14-200-30
Major de service Tel : 034-14-201-71
電話:034-14-204-35(救急車)

 
○Centre Hospitalier de Soavinandriana
所在地:Rue du Dr Moss, Soavinandriana
電話: 020-23-397-51

 
(参考)
○CHAPA(Centre Hopitalier Anti-pesteux d’Ambohimiandra)
Adresse : Ambohimiandra Antananarivo
Docteur Fara, Médecin Chef Tel : 033-01-903-63/034-29-453-41
⇒現在は患者が多いため利用困難とのことです。

 
(参考)ペストの感染について

○肺ペスト:
肺ペスト患者の咳に伴う飛沫内にはペスト菌が含まれており、その飛沫を吸入することでペスト感染が周囲のヒトに拡がることがあります。ペスト菌のヒトからヒトへの感染が起こるには、患者との濃厚接触が必須です。濃厚接触とは、血痰などを喀出するペスト患者の半径2メートル以内に近づくことを指します。
肺ペスト患者に濃厚接触した時点から、ペストを発症する期間(潜伏期間という)は典型的には2~4日(1~6日までの範囲で可能性があります)です。したがって、患者に濃厚接触後7日を超えて、何も症状がない場合はペストに感染している可能性は極めて低いと考えられます。

 
○腺ペスト(最も多いタイプ):
ペスト菌を保有したノミの吸血により感染します。主な症状としては、ノミの刺し口に近いリンパ節の腫れの他、発熱、悪寒、頭痛、著明な倦怠感があります。通常、ノミに吸血されて1-6日後に発症し、早期に治療を受けなかった場合は、肺ペストに進展することがあります。

 
在マダガスカル日本国大使館領事班

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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