リヨン及びその近郊へ観光目的での旅行をお考えの皆様へ
本記事では日本国外務省にて紹介されているリヨン及びその近郊の治安情勢をご紹介致します。
リヨン及びその近郊の治安はフランス国内では比較的悪くないといわれていますが,日本人旅行者をターゲットにしたスリや置き引き,詐欺事件等が発生しており,また,中・長期滞在者も,空き巣や窃盗,クレジットカード犯罪の被害に遭っており,日常的に十分注意が必要です。
犯罪発生状況
(1)空き巣,車上荒らし
空き巣や車上荒らしは,リヨン市内の至る所で発生しています。また,統計ではリヨン東地区(Meyzieu,Saint-Priest, Bron, Venissieux, Villeurbanne, Saint-Fonsに代表される地域)における外国系住民の増加により,比較的犯罪が多発しています。
(2)クレジットカード,現金引出しに関する被害
カード犯罪は,カード所持者を脅して現金引き下ろし機で現金を引き出させ奪い取る犯罪と,飲み屋やスーパーの支払いの際に入力する暗証番号を犯人が盗み見た後,クレジットカードをスリとられ悪用される事案が発生しています。
(3)ひったくり,暴行
リヨン市内の繁華街(パールデユー・ショッピングセンター,レピュブリック大通り近辺)や観光スポット(テロー広場,ベルクール広場,サンジャン教会近辺等)に近い地域の人通りの少ない路地等で,日本人旅行者が被害に遭う事件が発生しています。旧市街ではアジア人女性が性的暴行を受ける事件も発生しており,特に注意が必要です。
バス停でバスを待っている間や,道を歩いている際に不審な人物に呼び止められ,道を尋ねるふりをして,車内に連れ込もうとした事案もあります。女性の深夜の一人歩きは絶対に行わないようにしてください。
日本人の被害状況
(1)列車で移動中のスリ
単独または少人数での列車移動中にバッグや荷物を盗まれ,列車を降りようとしたときや,ホテルでのチェックインのときにはじめて旅券がないことに気づくといった事案が発生しています。
(2)市内の人の目につかない場所での暴行被害
市内を流れるローヌ川の河岸を歩いていた日本人旅行者が,人の目につかない橋の欄干の下で浮浪者風の若者から暴行を受け,貴重品を奪われる被害が発生しています。
主な犯罪発生地域
(1)パールデュー駅,ペラーシュ駅周辺
駅構内に警察署のあるTGV停車駅であり,特別な警戒態勢が取られていますが,必ずしも治安は良くありません。プロの詐欺師や,ひったくり,置き引き等に注意してください。特にパールデュー駅東側の通りは,深夜の女性の一人歩きは絶対に止めてください。
(2)パールデュー・ショッピングセンター周辺
リヨン3区にある同商業センターはリヨン市内で最も人が集まる場所ですが,置き引き,ひったくり事件も発生しており注意が必要です。
(3)観光スポット(レピュブリック大通り,テロー広場,ベルクール広場,サンジャン教会近辺,フルビエール教会近辺等)
外国人旅行者が集まる観光スポットでは,置き引き,ひったくり,集団でのスリ事案等の被害が増加しているほか,大麻などのドラッグを使用する若者が増えていることによるトラブルも発生していますので巻き込まれないように注意が必要です。
(4)サンテグジュペリ国際空港
同空港は,空港警察によって比較的厳重な警備体制がとられ,犯罪等への対応は迅速に行われていますが,近年新路線の定期便の運航増加や低コストのチャーター便の運航増加による利用客の増加に伴い,盗難,置き引きなどの犯罪被害の増加が懸念されています。
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。
出典:外務省ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=170)