フランスのテロ・治安詳細情報.001

 
アルザス地方圏(ストラスブール及びその近郊)へ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているアルザス地方圏(ストラスブール及びその近郊)の治安情勢をご紹介致します。

 

 


犯罪発生状況

パリ等の大都市と比べ,ストラスブール及びその近郊の治安状況は良好ですが,一部の地区において外国系住民の増加により,犯罪が増加傾向にあり,ストラスブール市や,その近郊の地区では,一般犯罪や違法薬物に関する事件が頻発しています。

また,年末年始には,駐車車両が放火される悪習慣があります。(ストラスブール市及びその近郊の地区では,毎年50台前後の車両放火被害が報告されています)

 


犯罪の特徴/日本人の被害事例

ストラスブール市及びその近郊における犯罪の特徴は以下のとおりです。

短期滞在の場合,スリ,置き引き,ひったくり等の犯罪が多発しています。近年は,未成年者によるスリや,鋭い刃物で鞄やコート等を切り裂いて貴重品を抜き取るといった手法も報告されていますので,鞄はタスキ掛けにして体の前に置く,貴重品をひとまとめにせずに分散させる,等の対策が必要となります。

長期滞在の場合,強盗,空巣ねらい,車上荒らし,クレジットカード不正使用等の被害に遭遇する可能性が考えられます。

車上荒らし対策としては,車内に貴重品を保管せず,また,カーナビをガラス面等に取り付けている場合,カーナビ本体のみならず,固定具も取り外す等の予防策を講じてください。クレジットカード不正使用を防止するためには,会計時,店員にカードを預けない,こまめに口座の取引履歴をチェックする,等の対策が必要です。

これまでに発生した日本人の被害事例は以下のとおりです。

車上荒らし

・駐車場に車を止め,車から離れたすきに後部座席の窓ガラスを破壊され,シートの下に隠してあったバッグが盗まれた。

盗難

・市内カテドラル(大聖堂)を観光中,財布を盗まれた。
・ホテル受付でのチェックアウトの手続き中,旅行者と思しき人間に話しかけられ、手荷物から注意が離れたすきに,別の人物に手荷物を盗まれた。

睡眠薬強盗

・市内で観光案内を申し出た欧米系男性からチョコレートをもらって食べた後意識がなくなり,所持していたカメラ,銀行カード,現金等を盗まれた。

 


犯罪被害の主な発生地域

ストラスブール市及び近郊

(1)観光スポット

カテドラル周辺(Cathedrale),クレベール広場(Place Klebert),レピュブリック広場(Place de la Republique)等では、浮浪者風の子供集団や外国人集団によるスリも発生しているので,周囲に注意を払う必要があります。

(2)公共交通機関

ストラスブール市では,市内と郊外を結ぶストラスブール公共交通機関(CTS=路線バス,市電)が整備されています。路線バスと市電(トラム)は便利であり,比較的安全な交通手段といえますが,特にクリスマスマーケット開催時期(11月末~12月末)には,混雑した市電内,あるいはホーム上でスリ被害が発生しています。

(3)ストラスブール中央駅周辺(Gare Centrale de Strasbourg)

近年,覚醒剤や麻薬などの密売にかかわる事件が発生しており,特に夜間は,不審な人物と接触しない,見知らぬ人物に声を掛けられても警戒を怠らないなど十分注意する必要があります。

(4)外国人労働者を含め低所得者層が多く居住する地区

ヌーホフ地区(Neuhof),オートピエール地区(Hautepierre),メノー地区(Meinau),ヌドルフ地区(Neudorf),ケニスホーフェン地区(Koenigshoffen),シルチガイム町(Schiltigheim),クローネンブルグ地区(Cronenbourg),エルゾ地区(Elsau)等の地区は,低所得者層が多く居住する地区と言われており,頻繁に車両放火事件や暴力事件,麻薬関連事件が発生しているなど,治安上問題があるので訪問は避ける方が賢明です。

 

ミュールーズ市とその近郊

ドルオ地区(Drouot),ヴォルフヴァグネール地区(Wolf-wagner),ブールツビレール地区(Bourtzwiller),コトー地区(Coteaux),リクスハイム地区(Rixheim),ロトンド地区(Rotonde)等の地区は低所得者層が多く居住する地区で,頻繁に車両放火事件や暴力事件,麻薬関連事件が発生しているなど,治安上の問題があるため,不要な訪問は推奨しません。

なお,ミュールーズ市及びその近郊では,車上荒らしが多発していますので,車両を駐車する場合には,車内に貴重品を保管せず,また,カーナビをガラス面等に取り付けている場合,カーナビ本体のみならず,固定具も取り外す等の防犯対策を講じてください。

 

コルマール市とその近郊

ヨーロッパ地区(Quartier Europe)等の地区は低所得者層が多く居住する地区で,頻繁に車両放火事件や暴力行為が発生しているなど,治安上の問題があるため,不要な訪問は推奨しません。

また,特に7月,8月の夏休みのシーズン及びクリスマスマーケット開催時期(11月後半~12月末)は,旅行者の増加に伴い,特に観光客が多く集まる場所等ではスリが多発していますので,注意が必要です。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=170)

 

 

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