スーダンへの旅行を検討中の皆様へ
本記事では日本国外務省の配信情報をもとに、スーダンへの旅行・観光時の留意事項をご紹介致します。
1 外国人登録
スーダンに入国する外国人は,入国後3日以内に外国人登録をしなければなりません。登録料は415SDG(2016年11月現在)で,他にパスポートサイズの写真2枚が必要となります。1週間以上登録を怠った場合,出国時に,登録料のほか,4日目以降の超過日数に応じて,追徴金が課せられますので,早めに登録されることをお勧めします。
登録は,ハルツーム国際空港(国際線の出国ターミナルの一室で24時間受付可能)や市内,国境にある入国管理事務所で行うことができます。また,宿泊するホテルによっては手続きを代行してくれるところもあります。ただし,ホテルで登録する場合には,登録料に加え,手数料がかかる場合がありますので,各ホテルでご確認ください。
2 旅行制限
国内旅行には制限があり,地方旅行をする場合には,事前に観光省(Ministry of Tourism:ハルツーム市リヤド地区に所在。)で旅行許可証を取得する必要があります。首都ハルツーム市以外の地域では警察が手続きを行っていますが,無用のトラブルを避けるためにも,事前に観光省で旅行許可証を取得しておくことが賢明です。
3 写真撮影の制限
軍事施設,空港,ダム,橋,宮殿等の撮影は禁止されています。それ以外の場所でも取材等で撮影する場合には,事前に観光省での写真撮影許可証を取得する必要があります。無許可で撮影しているところを発見されると身柄を拘束されることもあります。なお,当局の指示が末端の警察官まで徹底されていないため,許可証を所持していても撮影に関し警察官とトラブルが起きることがありますので注意が必要です。
4 交通事情
(1)一般的交通事情
スーダンは,日本と異なる交通ルール(右側通行,赤信号でも右折可能等),交通マナー(見切り発進,二重三重の左折待ち,無理な横断等),交通インフラ(道路の陥没,信号機の滅灯等)など,交通環境が整っていないため,道路を利用する場合には,かなりの注意力が必要となります。
(2)主な交通機関
公共交通機関としては列車,民営のバス,乗合タクシー(アムジャ),タクシー,リキシャ(三輪タクシー,別名トゥクトゥク)がありますが,長距離列車については本数が少なく,また,運行時間も定まっていないため,一般的に日本人の利用には困難が伴います。バスは,バスターミナル以外にバス停はなく,常に混雑しています。また,タクシーやリキシャを利用する場合は,料金メーターが設置されていないため事前に料金交渉が必要です。
レンタカーが利用できますが,保険付きのものは少なく,万一,交通事故が発生した場合は,保障問題等でトラブルになる可能性があります。
5 各種取締法規に関する留意事項
(1)薬物(麻薬,大麻,覚醒剤等)
麻薬,大麻,覚醒剤といった薬物の製造・輸出入・売買・所持・使用が禁止されており,薬物事犯で摘発されると,死刑を含む厳しい処罰を科せられる可能性もあるほか,営利目的の場合は財産を没収される場合もあります。
(2)不法就労
就労する場合には,内務省と労働省の双方から就労許可を取得する必要があります。外国人の無許可就労は禁止されており,摘発された場合は国外への強制退去を含む厳しい措置が執られています。
(3)治安維持
スーダン政府は,国内の治安維持に力を入れており,特に首都ハルツームでは,深夜になると,市の要所において,軍・警察による検問が実施されています。検問では,身分証明書の提示を求められますが,旅券やIDカード灯の身分証明書を所持していない場合,確認のために最寄りの警察署等へ連行される場合がありますので,常時,身分証明書(旅券のコピーを携行する場合,身分事項欄のほか査証欄も必要)を携行するようにしてください。
(4)その他
イスラム社会であるスーダンでは,特殊なシャリーア(イスラム法)が施行されており,飲酒,姦通等についての厳しい罰則があります。
6 在留届
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在スーダン日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,在スーダン日本国大使館まで送付してください。
出典:外務省 海外安全ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=107)