フィリピン警察当局は,今次事件を受け,マニラ首都圏の警戒レベルを引き上げるなど,全国で警戒を強化しています。

 

 
1.7月31日,フィリピン南部(ミンダナオ地方),バシラン州のラミータン町(危険情報レベル3の地域)において爆弾テロ事件が発生し,11人が死亡し,5人が負傷しています。

 
2.フィリピン警察当局は,今次事件を受け,マニラ首都圏の警戒レベルを引き上げるなど全国で警戒を強化しています。このように,フィリピン全土において,引き続きテロ等の発生には十分な注意と警戒が必要です。

 
3.つきましては,ミンダナオ地域を初め,フィリピンに渡航・滞在される方は,以上の状況を考慮し,以下の事項に十分ご留意ください。

(1)最新の関連情報の入手に努め,注意,警戒を怠らない。

(2)特に金曜日,祝日,休日等に注意。(金曜はイスラム教徒が集団礼拝を行う日であり,その際,モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。)

(3)テロ・誘拐等の標的となりやすい場所(注2)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
  (注2)リゾート施設,各種イベント会場,観光施設,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,公共交通機関,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等

(4)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には,警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。

●不測の事態の発生を念頭に,会場の出入口や非常口,避難の際の経路等についてあらかじめ入念に確認する。

●爆発,銃撃の音を聞いたら直ちに低い姿勢をとり,頑丈なものの陰に隠れる。

●周囲がパニック状態になっても冷静さを保つように努める。また,周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合,出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり,注意が必要。

 
4.なお,フィリピン南部では外国人を含む民間人を狙った身の代金誘拐事案が多発しており,パラワン南部などスールー諸島から比較的近い沿岸地域のリゾート地などでは引き続き警戒が必要です。特に観光地や郊外の地域において裕福な外国人と一目で分かるような目立った服装や振る舞いはできる限り控えて下さい。

 
在フィリピン日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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