ASEAN関連首脳会議の開催が予定されているマニラ首都圏等では,現在,当局が厳重な警戒態勢を敷いています。

 

 
1.フィリピンでは,11月10日(金)から14日(火)まで,東南アジア諸国連合(ASEAN)による一連の会合が開催されます。特に後半,マニラ首都圏においては,ASEAN関連首脳会議が開催される予定になっており,当局は厳重な警戒態勢を敷いています。

 
2.フィリピン政府は,マニラ首都圏(メトロ・マニラ)及びパンパンガ州の一部地域に対し,11月13日(月)から15日(水)までを特別休日に指定し,同会議開催期間中の道路混雑等を抑える構えですが,一部道路の一時封鎖等に伴い,移動の時間帯によっては,大変な渋滞や混雑が生じる可能性があります。また,特に同首脳会議開催期間中は,会議開催に合わせてマニラ首都圏やクラーク等において様々な抗議活動が行われ,一部参加者により抗議が暴力事案に発展するおそれもあります。

 
3.一方,フィリピン南部(ミンダナオ島西部),南ラナオ州マラウィ市における治安当局とイスラム系過激派武装組織との交戦が終局を迎えつつあるいま,同組織の関係者(戦闘員)が報復行動に出る危険性があること,またフィリピン各地において同関係者等の流入ないしローンウルフ型テロ等の発生も懸念されることなどから,同首脳会議開催期間中を含め,引き続きテロ等の発生には十分な注意と警戒が必要です。

 
4.つきましては,マニラ首都圏をはじめ,フィリピンに渡航・滞在される方は,以上の状況を考慮し,以下の事項に十分ご留意ください。

(1)最新の関連情報の入手に努め,注意,警戒を怠らない。

(2)テロ・誘拐等の標的となりやすい場所(※)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在時間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。
(※)首脳会議関連施設をはじめ,各種リゾート施設,各種イベント会場,観光施設,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,公共交通機関,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等

(3)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には,警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。

(4)抗議活動などに遭遇した場合は,不用意に近づくことなく速やかにその場を離れる。

 
在フィリピン日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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