チェンナイの治安情勢について

 
チェンナイへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているチェンナイの治安情勢をご紹介致します。

 

 

(1)テロ

過去,当地においては,1997年から98年にかけて,宗教・民族間の対立による爆破テロ事件が発生し,多くの死傷者が出ましたが,それ以後,際だったテロ事件はありません。当時のテロの攻撃対象は,インドを象徴する建造物,大勢の人々が集まる場所,対立する民族居住地区で発生したもので,外国権益を直接狙ったものではありませんでした。しかし,2008年11月に発生したムンバイ同時テロ等,最近のインド国内のテロ発生状況を見ると,外国人が巻き込まれてもおかしくない公共交通機関,宗教施設,市場等で発生しております。

南インドにおいては,2014年5月,チェンナイ市内中心部に所在するチェンナイ中央駅に停車中のカルナタカ州バンガロール発アッサム州グワハティ行寝台急行列車の2つの2等寝台車両で2発の時限式爆弾が爆発し,22歳のインド人女性が死亡,2名が重傷を負い,12名が負傷したテロ事件が,また2013年2月,アンドラ・プラデシュ(当時)州ハイデラバード近郊の街ディスクナガール地区において連続爆弾テロが発生しました。犯行には自転車に取り付けられた簡易爆発物(IED)が用いられた模様であり,爆発により16名が死亡,117名が負傷したと伝えられています。

2016年6月,テランガナ州ハイデラバード市内において連続テロ攻撃を計画していたとされるISIL支持者グループが逮捕されました。同年10月,ケララ州においてテロ攻撃を企図したとされるISIL支持者が相次いで逮捕されました。また,現在も同州の若者グループが行方不明となっており,ISILに合流した疑いが持たれています。今後も当地においてテロ事件が発生する可能性は排除できませんので,常にその警戒心を保持することが必要です。

また、アンドラ・プラデシュ,テランガナ,タミルナドゥ,ケララの州境森林地帯では,マオイストが治安部隊と衝突する事案が度々発生しており注意が必要です。2016年10月,アンドラ・プラデシュ州とオディシャ州境において両州警察の合同作戦によって、数名の幹部を含むマオイスト24名が死亡しました。同年11月,ケララ州の森林地帯おいて警察部隊とマオイストが交戦となりマオイスト幹部2名が死亡しました。

 

(2)緊急事態

南インドは,比較的政情が安定しているといえますが,地域によっては,それぞれが抱える固有の問題等から大規模な暴動事案に発展するなど,治安情勢に影響を与える事件が発生しています。

(ア)2012年9月,米国での予言者ムハンマドを風刺する映画上映に関し,当地米国総領事館周辺をはじめチェンナイ市内中心部においてイスラム関係者約1万人が参加する大規模な抗議活動が行われました。

(イ)2014年9月27日,ジャヤラリタ・タミルナドゥ州首相(当時) に対する有罪判決に関し、チェンナイ市内,TN州内の各地でハンガーストライキや店舗閉鎖等の各種抗議活動が発生しました。

(ウ)2017年1月,チェンナイ市内においてジャリカットゥ(タミルナドゥ州の伝統的牛追い祭り)禁止に対する抗議集会の参加者の一部が暴徒化,警察部隊に対する投石及び警察車両への放火等を行いました。警察当局も状況の沈静化のため催涙ガスの使用及び威嚇射撃等を行いました。本件に関し,警察官70名を含む160名以上が負傷しました。

インドでは全国的に,政党間・カースト間の争いが加熱し,大規模な騒擾状態になることが多く,政治・治安情勢について常に注意する必要があります。

(ア)タミルナドゥ州,特に南部地域では,カースト間の対立が発生し,治安機関を巻き込んだ騒動となり,その流れが周辺都市にも飛び火し,南部地域各地で暴動が行われる事態に発展した経緯もあります。今後もこのような住民間のトラブル等から暴動が加熱し騒擾状態に発展する可能性も排除できず注意が必要です。

(イ)宗教・民族間及び政党間の対立或いは著名人の死亡等を発端として,「バンドゥー」と呼ばれるゼネラルストライキが時折発生し,会社,商店,学校などが閉鎖されます。この「バンドゥー」は,比較的平穏に行われておりますが,場所によっては投石や暴動を伴うこともあるので注意しなくてはなりません。

南インドでは,例年10~12月の北東モンスーン期にサイクロンや熱帯低気圧が発生し,各地で大雨、強風等による大きな被害をもたらすことが多く,自然災害にも注意が必要です。

(ア)2015年12月,タミルナドゥ州チェンナイ市周辺地域を中心とした大雨による洪水被害が発生し,多くの地域で道路が冠水・住居が水没し,空港が約10日間に亘り閉鎖,電気・水道・ガス・電話回線・携帯電話・インターネット等のインフラが頻繁に断絶する等の大きな被害が発生しました。

(イ)2016年12月,勢力の強いサイクロンがチェンナイ市を含むタミルナドゥ州北部に上陸し,強風及び倒木等によって広範囲にわたって送電網,通信網及び交通網等が寸断され,日常生活に大きな影響を与えました。

 

(3)一般犯罪

南インドの一般犯罪については、ケララ州においてここ数年増加傾向が見られるものの、他地域については減少または現状維持の傾向にありますが,南インドの主要都市においても,殺人,強盗等の凶悪事件が日常的に発生していることから注意が必要です。特に,スラム街では凶悪犯罪,薬物売買等が横行しています。このような地域で起こっている犯罪は必ずしも統計的に表われていませんので,実際はもっと多くの犯罪が発生していると考えられます。次に挙げるのは主要都市でよく見られる犯罪手口です。

ひったくり

オートバイに乗った者が,通行中の女性からハンドバック,貴金属等を強奪するケース,又は銀行から預金を引き出した人の後をつけて鞄を奪取するケース等があります。

訪問盗

電気検針,ケーブルテレビの加入,配管工事等を口実に訪問し,家人や使用人の隙をうかがい,玄関付近に置いてある金品等を盗み取ります。

睡眠薬強盗

名所・旧跡或いは町中で,親切げに話しかけ,言葉巧みに睡眠薬の入った飲み物や食べ物を勧めます。睡眠薬は強力なものが多く,ほとんどの人が数分で意識を失い,その隙に現金等を奪取します。

置引き

レセプションや会議場等において,ちょっと席を離れた隙に座席に置いてある鞄を盗むケース,また列車等において乗客が眠っている最中に その所持品を盗むケース等があります。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www.mumbai.in.emb-japan.go.jp/jp/chiananzenjyouhou/anzenjyouhou/2016/02/2016.2.5.pdf)

 

 

投稿者:

Medici

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