トルコ-治安 テロ情報.001

 
トルコ(観光地イスタンブール等)への旅行を検討中の皆様へ

本記事では日本国外務省の配信情報をもとに、トルコ(観光地イスタンブール等)への旅行・観光時の留意事項をご紹介致します。

 

 
1.身分証明書(パスポート及び滞在許可証)の携帯
 滞在許可証を取得した場合は,身分と合法的滞在を証明するものとしてパスポート及び滞在許可証を常時携帯することが義務づけられています。また,記載事項に変更が生じた場合には,同許可証に記載されている注意書きに従ってこれを届出する必要があります。
 3か月以内の短期滞在で滞在許可証を取得していない場合は,パスポートを常に携行する必要があります。

 
2.写真撮影の制限
 軍や警察関係施設での記念撮影等はあらかじめ許可を得る必要があります。許可を得ないで撮影しているのを発見された場合は,逮捕・勾留されることもあります。また,要人の滞在するホテルの周辺など特別な警備が施されている場所では,警察官から撮影を禁止される場合もあります。博物館や美術館での撮影は,あらかじめ施設管理者に確認してください。

 
3.テロに対する注意
 イスタンブール等の観光地でもテロが発生しています。つきましては,標的になり得る観光施設,繁華街,治安当局,政府関連施設,各国在外公館,公共交通機関,レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等不特定多数の人が集まる場所を訪れる際には十分注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に努めてください。

 
4.長期滞在者向けの注意事項(在留届)
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの在トルコ日本国大使館又は在イスタンブール日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

 
5.各種取締法規
(1)薬物犯罪
 トルコは,欧州や中東産油国への薬物密輸のルートとなっているため,薬物犯罪のための厳しい取締りが行われています。薬物の不法所持には厳罰が科されます。
 薬物犯罪に巻き込まれないためには,誘いかけには絶対に興味を示さないこと,他人から日本や他国への荷物の運搬を頼まれても絶対に引き受けないことなどの注意が必要です。
 なお,鎮静剤等の医薬品で麻薬類の成分を含有するものを入国の際に持ち込む場合には,嫌疑を避けるため,医師の診断書・使用許可証等を持参することをお勧めします。
(2)不法就労
 就労査証を取得しない就労者は不法就労として扱われ,国外退去処分などを受けます。
(3)外国人の政治活動
 一般的に反国家的な政治関係出版物・活動,政治犯に対する取締りは厳しく,過去,禁止された宗教団体のメンバーと接触した日本人留学生が当局から監視されたケースや政治団体事務所を訪問した日本人旅行者が当局より質問を受けた事例があります。
 デモなど示威行動に対する警察の規制は厳しく,参加者が少しでも警察官に手を出したりすると放水や催涙ガスを使用して鎮圧に当たることもありますので,デモ等には絶対に近づかないでください。
(4)不敬罪
 トルコ共和国建国の父,ケマル・アタテュルク初代大統領を冒涜するような行為(批判,悪口など)は処罰の対象となります。過去に邦人観光客が,小学校の校庭に設置しているケマル・アタテュルクの胸像の頭部にトマトを載せて写真撮影したところ,警察に一時身柄を拘束された事例もあります。

 
6.ハーグ条約
トルコは,国境を越えて不法に連れ去られた子の返還の仕組み等を定める「国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約)」の締約国です。一方の親の監護権を侵害する形で子どもを常居所地国であるハーグ条約締約国から他のハーグ条約締約国へ連れ去り又は留置した場合は,原則的に子が常居所地国に返還されることとなります。

 
7.交通事情
 警察の発表によると2015年の交通事故総件数は約130万件で,死亡者は7,530人,負傷者は30万4,421人となっています。
 交通マナーも良いとは言えず,信号無視,一方通行の逆走,猛スピードで乱暴な運転をする車両が多数見受けられます(特にタクシー,ドルムシュと呼ばれるミニバス)。事故に巻き込まれないよう細心の注意を払う必要があります。
 市街地でも信号機と横断歩道の位置関係がわかりにくい上,明らかに車両が歩行者より優先しており,道路を横断しようとしている歩行者がいても停止する車はほとんどいないので,徒歩による移動の際も十分な注意が必要です。また歩行者自身のマナーも決して良いとは言えず,車両の間を縫うようにして道路を横断することから,運転の際は注意が必要です。
 市街地の道路には,配管工事等の際に掘られた跡がそのまま放置され,凹凸が散在しているなど状態があまり良くないことから,これらにタイヤを取られないよう,運転には注意が必要です。郊外の道路は,特に照明設備が不十分ですので,夜間の運転には特別の注意が必要です。

 
出典:外務省 海外安全ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=052)

 

 

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