国際獣疫事務局によると,今秋,カザフスタン国内のキルギス国境付近2か所(コルダイ地区,タラズ市)において狂犬病が発生しました。キルギスは,発生地域に隣接しており注意が必要です。
1 国際獣疫事務局(OIE)の発表によると,コルダイ地区ステップナエ村で犬1頭が発症,タラズ市では犬2頭が発症(うち1頭はすでに死んでいます)しています。今のところ,キルギス国内において発生報告事例はありませんが,発生した両地域に隣接しており注意が必要です。
2 「狂犬病」は,犬に限らず,猫,コウモリ,牛,馬,リス等,様々な哺乳動物から感染するおそれがあります。また,噛まれた場合のみならず,なめられた,引っ掛かれた場合にも感染するおそれがあります。
3 症状は,発熱,頭痛,嘔吐に始まり,筋肉の痙攣,幻覚が現れます。人の場合,潜伏期間は一般的に1か月から3か月間ですが,1年から2年後に発症した事例もあります。発症した場合は,ほぼ100%死亡します。
4 「狂犬病」に感染している動物は,多量のよだれを垂らし,物に噛みつく,無意味にうろうろする等独特の行動をします。動物に無防備に手を出したり,撫でたりすることは危険です。他人のペットであっても注意が必要です。
5 もし,「狂犬病」に感染しているおそれのある哺乳類に接触した(噛まれた,なめられた,引っ掛かれた)場合,直ちに傷口を石けんで水洗い(流水)し,消毒した後,医療機関で治療の上,ワクチンを接種して下さい。
事前に予防接種を受けている方でも,治療を目的としたワクチンの追加接種が必要となります。
キルギス国内では,ビシュケク市マナス通り41番地にあるЦентр медико-консультативных услуг и спортивной медицины(医療カウンセリングサービス及びスポーツ医学センター)でワクチンを接種することが可能です。
連絡先:0312―318915/318904
在キルギス日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成