6月30日、メキシコ市セントロ地区にあるメルセー市場(Mercado de Merced)を歩いていた邦人が、突然後方から首を絞められ、所持品を強奪される事件が発生しました。
1 被害の概要
6月30日午後4時頃、メキシコ市セントロ地区にあるMerced市場を歩いていた邦人が、突然後方から首を締められ、短時間気を失っている間に所持品を全て奪われた。
2 メキシコ市内における邦人被害
今年になって7月7日までに、メキシコ市内において、既に26件の邦人被害(うち8件が強盗被害)が報告されています。その内訳は以下の通りです。
強盗傷害 4件
強盗(身体に危害なし) 4件
公共交通機関におけるスリ 8件(地下鉄6件、メトロブス2件)
歩行中のスリ被害 5件(セントロ地区における被害4件)
置き引き 3件
その他窃盗被害 2件
3 被害件数が増加している犯行手口
・突然背後から首を絞め、気を失っている間に所持品を強奪される(首締め強盗)。
・歩行中、腕や顔に水やツバをかけられ、気をとられている隙に所持品を窃取される。
・地下鉄やバスに乗車する際、後ろから被害者を押し、バランスを崩した際、又はバランスを取るために手をついている隙にポケット等から所持品を窃取される。
4 注意事項
メキシコにおいては、強盗事件は昼夜を問わず発生しており、十分に注意をしていても、不幸にして強盗等の被害に遭うことがあります。万が一強盗被害に遭遇した際は、下記の通り行動するように心掛けてください。
・生命身体の安全を最優先に行動する。
・深呼吸し、気を落ち着かせ状況を把握する。
・抵抗しない(特に武器を持っている場合は絶対に抵抗しない)。ただし、一方的に暴行を加えられるなど、生命の危険が及ぶ場合は、直ちにその場から脱出する等の対策を取る。
・両手をゆっくりと上げ、抵抗する気がないことを犯人に示す。現金を出す動作はゆっくり行い、突飛な行動をとらない。急な動作は抵抗したと認識される場合がある。
・襲われたときに賊に渡す現金(捨て財布)を別に持っておく 。
・相手を注視しない。
・襲った者を追わない。
在メキシコ日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成