在ケニア日本国大使館より、ラマダン及びケニア総選挙に向けた注意喚起
1.5月27日(土)からラマダン・イード期間が既に始まっており,過去多くのテロ事案が本時期に発生しています。また、本ラマダン期間中も英国等にてテロ事案が発生しています。
2.5月28日(日)からケニア国内全土において,ケニア総選挙に向けた政治運動が開始されました。8月8日(火)に投票日,8月29日(火)に大統領就任式が予定されています。過去の選挙においては,2007年,総選挙に伴う暴動等により,1,000人以上が死亡しています。本年4月に行われた予備選挙の政治集会時には過去同様,開催場所付近にて支援者等の衝突が数多く見られました。このことから,今後の政治集会等においても,同様の事案が発生することが予想されます。
本年4月に行われた予備選挙の政治集会時には過去同様,開催場所付近にて支援者等の衝突が数多く見られました。このことから,今後の政治集会等においても,同様の事案が発生することが予想されます。政治集会の開催場所及びその周辺においては,警察による警備が実施されますが,上述のような騒動のほか,周辺地域を交通規制することにより交通渋滞が発生し,渋滞中の車両を狙う強盗などの一般犯罪についても懸念されます。また,政治集会の開催場所のみならず,市中の別の場所で騒擾状態が発生した場合,その混乱に乗じた強盗等の一般犯罪の発生も考えられますので,安全対策には十分留意して下さい。
(注)以下のお願いは,あくまでも皆様の安全のためのアドバイスであり,個々人の移動の自由,営業の自由等を何ら制限するものではなく,最終的な御判断は皆様個々人,或いは各社各団体の御判断にお任せします。
【領事及び警備対策官からのお願い】
1.一般的な事項
●特別な用件がない限り,政治集会の開催場所及びその付近には近付かないで下さい。
●警察が,政治集会の警備に集中することで,その他の地域における治安の悪化が予想されます。強盗等の犯罪被害に遭わないよう,極力徒歩での移動は避けて頂くとともに,車両で移動する際は,ドア・ロックを確実に行って下さい。
●万が一,強盗被害に遭遇した際は,決して犯人に逆らわないで下さい。物よりも命が大切です。
2.期間別の留意事項
●ラマダン・イード期間中(5月27日(土)から6月27日(火)頃)にケニア国内に滞在される皆様におかれましては,
(1)本部等からの出張等に際しては,最新の治安情報等に留意しつつ出張計画を立ててください。
(2)特に週末(金・土・日曜日)等にテロの標的となりやすい,人が多く集まる場所を訪れる際には,周辺の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,出来るだけ滞在時間を短くする等,安全確保に十分注意を払ってください。また、礼拝時間帯の外出は控えた方が無難です。
(3)ラマダン終盤時期(6月23日,24日,25日頃)につきましては,特に注意をして頂く必要があります。本部等からの出張等について,この日時及び期間は見合わせることを強くお勧め致します。
●投票日(8月8日)前後にケニア国内に滞在される皆様におかれましては,
(1)同時期に夏休み等でケニア国外に滞在を予定している在留邦人におかれましては,可能であればケニア国外滞在期間を長くする,
(2)本部等からの出張等に際しては,同前後期間の移動を見合わせる,
(3)同前後は,可能であれば終日外出を控えた方が無難です。
●いずれにいたしましても,ラマダンとケニア総選挙が重なる時期はもちろんのこと、大統領就任式典が予定されている8月29日(火)までの期間は,緊張感を持って大使館からの情報に留意してください。
在ケニア日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成