ロシアのテロ・治安詳細情報.001

 
モスクワへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているモスクワの日本人の犯罪被害事例をご紹介致します。

 

 

窃盗・強盗(未遂含む)被害事件

日本人の被害が最も多いのは窃盗被害であり,主な事例は以下のとおりです。

(ア)地下鉄車内やエスカレーター等で,肩にかけていたり,背中に背負っていたバッグのファスナーが気付かないうちに開けられて,貴重品を奪われていた。

(イ)旅行者がレストランで食事中,自分の椅子の下に置いておいたバッグが気付かないうちに無くなっていた。

(ウ)在留邦人が1泊2日の旅行から帰宅したところ,アパート5階の室内が荒らされていた。玄関扉には4か所施錠してあったが,すべて壊されており,現金,貴金属,ノートパソコンが盗まれていた。

(エ)在留邦人が大型スーパーで買い物中,買い物かごに入れてあったバッグの中から財布を盗まれた。

(オ)在留邦人が食事のため,レストラン前の路上に車を駐車して運転手を待たせていたところ,運転手が2分ほど車から離れたすきに,窓ガラスが破られ,後部座席に置いてあったバッグが盗まれた。

(カ)在留邦人が自宅アパート前の敷地に自家用車を駐車し,翌朝出勤しようとしたところ,車がなくなっていた。

(キ)邦人男性が深夜,地下鉄駅から自宅まで徒歩で帰宅途中,公園前を通過中に,いきなり3人組の若者から殴る蹴るの暴行を受け,現金,携帯電話が入っていたバッグを盗まれた。

(ク)深夜,路上でスマートフォンで通話していたところ,後ろからひったくりに遭い,バッグなどを盗まれた。

(ケ)深夜,タクシーを利用して自宅アパート近くで下車し,アパート建物の入口で鍵を取り出そうとしてバックを開けていたところを,後ろから男がナイフで脅し,バッグを盗まれ,抵抗した際に,手を負傷した。

 

暴行被害事件

窃盗,強盗等の目的ではなく,外国人を襲い暴行を加える事件も発生しています。事例としては,留学生が,ロシア人の友人とカフェに入店しようとしたところ,店から出てきた25~28歳程度の5人組の男に突然殴る蹴るの暴行を受けた。腕と耳に全治1週間の打撲を負ったケースがあります。

 

詐欺被害事件

(ア)落とし物詐欺
旅行者がクレムリン付近の道路を歩いていたところ,前を歩いていた人物がドル紙幣入りの ビニール袋を落としたがそのまま無視して通り過ぎたところ,同人の直ぐ後ろを歩いていたロシア人が同袋を拾い上げ,落とし主に手渡した。突然警官らしき人物が現れ,邦人に対し,金を盗んだのではないかと言いがかりをつけ,財布の中身を見せるよう要求してきたので見せたが,後になって確認したら,4万円相当の現金が盗まれていた。

(イ)国際出会い系サイトやSNS(ツイッター,フェイスブック,スカイプ)を利用した詐欺
インターネットの各種出会い系サイトを通じて知り合ったロシア人女性から,日本への渡航費用や査証(ビザ)の取得に必要だとして数千ドルの送金を要求され送金したが,その後様々な理由をつけて日本に渡航せず,そのまま音信不通となって,騙されたことが判明した。

(ウ)なりすましメール詐欺
インターネットの電子メールのアカウントを不正アクセスされ,アカウント内に登録している友人や知人の電子メール宛に急病のためにお金を送金してほしいとなりすましメールが送られ,このメールを見た友人が実際にウェスタンユニオンで送金したところ,詐欺被害が判明した(このメールは,日本人が送信者であっても英文でメールを送信しているという不自然さがあります。)。

 

キャッシュカード,クレジットカード関連被害事件

(ア)普段から市内のATMで銀行のキャッシュカードを利用しているモスクワ在住者が,過去に盗難,紛失歴がないにもかかわらず,日本国内の銀行口座から数日に分けて数百万円を引き出された。

(イ)市内の日本食レストランでスリに遭った邦人男性のクレジットカードが使われて,短時間のうちに現金を引き出された。邦人男性はレストランから出る際に被害に気付いてすぐにクレジットカード会社に連絡したが,間に合わなかった。

 

不良警察官,係官による被害

(ア)駐在員が出張者とともに市内北東部の地下鉄駅付近を歩いていたところ,警察官に身分証明書の提示を求められた。駐在員は,警察官が到着通知に不備があるとして5千ルーブルを支払うよう要求してきたため,日本国大使館に連絡した。同大使館から警察官に対し現場での罰金の支払いは認められていない旨抗議したところ,同人らは解放された。

(イ)留学生が通行中,パトカーに乗っている警官2名に呼び止められ,身分証明書の提示を求められた。警官は到着通知に不備があるとして,通常は5千ルーブルであるが,今この場で払えば1千ルーブルにしてやると罰金を要求してきた。同人が支払をためらっていると,パトカーに乗車するよう言ってきたので,急いでいたこともあり支払ってしまった。

(ウ)シェレメチェボ空港ターミナルDにて出張者が帰国のフライトに搭乗すべく,出国手続を終え,セキュリティーチェックを受けていたところ,2人組の警官に旅券等の提示を求められ,到着通知に不備があるとして,その場で「罰金」と称する現金の支払を要求された。出張者は到着通知に不備はないとして支払を拒否したところ,警官はあきらめて同人を解放した。

(エ)旅行者が国内線にてシェレメチェボ空港に到着後,荷物のターンテーブルがある制限区域内で,2人組の警官に旅券等の提示を求められ,到着通知に不備があるとして,同区域内に所在する事務所のような小部屋に連れて行かれ,「罰金」と称する1万ルーブルの支払を要求された。同人は不審に思いつつも帰国便の出発が迫っていたため,支払に応じた。

 

無許可タクシー運転手による被害

(ア)深夜,サヴュロフスカ駅付近で流しのタクシーに乗車したところ,別の男がタクシーに乗り込み,ナイフを突きつけられ,ATMで現金を引き出された。解放されるまで4時間拘束された。

(イ)シェレメチェボ空港で同ターミナル内での乗り継ぎにもかかわらず,タクシーに案内され,6千ルーブルを請求された。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=178)

 

 

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