フィジーへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているフィジーでの治安情勢をご紹介致します。

 

 
フィジーは、「南太平洋に浮かぶ常夏の安全な島」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、民族問題や政治問題に起因して過去4回に亘りクーデター事件が発生し、銃撃による死傷者や放火・暴動による商店等の焼き討ち等も起きています。

 
更に、首都スバ市、西部のラウトカ市、ナンディ町等の人口が集中した都市部などでは治安が悪化しており、日本からの旅行者や在留邦人の方々も、スリやひったくりに加え住居・ホテル侵入強盗、路上での傷害強盗、性犯罪被害に遭っています。

 
また、フィジーでは、貧富の格差、失業者の増加やモラルの低下を背景として、近年、住居・ホテル侵入強盗、路上での傷害強盗、スリ、ひったくり、空き巣、性犯罪、違法薬物売買、外国人に対する詐欺事件等の犯罪が多数発生しており、さらなる治安の悪化が懸念されております。

 
当地の警察は拳銃を携行していないため(警棒のみ)、武装した犯罪者に対してはほとんど無力であり、また、車両不足等の事情により、緊急時の機動性、即応性がほとんど期待できないのが現状です。

 


邦人の主な被害例

〈事例1〉

スバ市内の映画館(ビレッジ6シネマ)からマーケット方面を歩いていたところ、すれ違ったフィジー人男1名が背後から同人を羽交い締めにし、ズボンのポケットを探った。その際、腹部、顔に暴行を受けたため、叫び声を上げて助けを呼んだものの、周囲の者は無視していた。その犯人は、金品を盗らずにそのまま逃走した。

〈事例2〉

スバ市内の職場より徒歩にて帰宅中、フィジー人男性数名が後ろから跡をつけてきていることに気づき、歩調を緩めて先に行かせようとしたところ、突然顔面を殴られ、防波堤より海に突き落とされた。男等も飛び降りて金品を要求しつつ暴行を継続した。

〈事例3〉

日没後、ナンディ町の繁華街で買い物及び夕食を済ませた後、少し離れたホテルまで徒歩にて向かう途中、数人のフィジー人男性に羽交い締めにされ、所持していた貴重品の入ったハンドバッグ等を強奪された。また、その際強く引っ張られたため転倒し、手足を負傷した。

〈事例4〉

スバ市内の商業ビル(スバセントラル)からスーパーマーケット(MHCC)方面へ歩いていたところ、突然フィジー人男性にぶつかられた。その際、反対側に大柄のフィジー人男性がおり挟まれるかたちとなった。その後、大柄のフィジー人男性がズボンのポケットに手を入れて探ってきた。その際、大声を出して叫んだところ、2人のフィジー人は何も盗らずにそのまま逃走した。

〈事例5〉

スバ市内を歩行中、背後から肩を叩いたりぶつかってくる等して注意を引きつけ、振り返るとそこにスリ犯がいて、謝るような態度をとってすぐその場を去るのだが、気がつくと胸ポケットやズボン後ろポケットに入れてあった携帯電話がなくなっていた。

〈事例6〉

スバ市中心部のマクドナルドの前をアルバートパーク方面に歩いていたところ、突然前を歩いていたフィジー人男性が立ち止まり足を踏まれた。その際に、一時的な痛みによってしゃがんだ後、再び歩き始めたところ、ズボンのポケットに入っていたスマートフォンが盗まれていることに気づいた。

〈事例7〉

ナンディ町中心部を歩行中、突然前を歩いていたフィジー人がうずくまったため助けようとしたところ、後ろから近づいた何者かに持っていた鞄を奪われた。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www.fj.emb-japan.go.jp/JapaneseVersion/VISA/tebiki-fiji-2016.7.pdf)

 

 

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