インドネシアのテロ・治安詳細情報.001

 
ジャカルタへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているジャカルタでの治安情勢をご紹介致します。

 

 

強盗

日中及び深夜に、市内中心部の歩道橋を歩行中、前後から来た3~4人組の男に囲まれ、スマートフォンや貴重品を奪う強盗に、複数の邦人が被害に遭っています。事件の特徴としては、トランスジャカルタのバス停付近の男達が、歩行者の身なり等を見て標的を選び、歩道橋反対側の仲間に連絡を取り、前後から挟んでナイフ等で脅して貴重品等を奪うという手口です。対策としては、昼間であっても 携帯を見ながら歩行する等の油断した行動はせず、背後に疑わしい人がいないか確認するなど注意を払った上で、もし被害にあった場合には身の安全を第一に、無理な抵抗はしないように心がけてください。

また、駐車中の車の窓ガラスを割り、ドアをこじ開け、車中に置いてあるものを盗む「車上荒らし」、渋滞で停まっている車両の窓ガラスを斧で割り、金品を奪う「斧強盗」につき、引き続き注意が必要です。対策としては、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る、鞄、携帯電話及び貴重品を外から見える場所に置かないように注意する必要があります。

 

ひったくり、空き巣、すりなど

オートバイに乗った二人組が歩行者の背後から近寄り、歩行者の脇を走り抜けながら、ショルダーバッグ等をひったくる手口の犯行が多発しており、邦人も被害に遭っています。徒歩の場合は、周囲に不審者がいないかどうか確認し、高価な腕時計やバッグの持ち歩きは避け、例えばバッグは紐付きのものをたすき掛けにして体の正面に持つなどを常に心がける必要があります。
スリや置き引きは、繁華街、デパート、市内バス、列車の中、路上及び歩道橋等で被害に遭う事例が多く、また、長距離バス、空港・駅の構内、ホテル等でもちょっとした隙が狙われています。いくつかの主要ホテル(特に早朝のコーヒー・ショップ内、チェック・アウト時のカウンター付近やロビー)及びスカルノ・ハッタ国際空港(到着・出発ターミナルのロビー、レストラン、車寄せ付近)において、邦人がスリ・置き引き被害に遭い、パスポートや貴重品の入った鞄等を奪われる事案も散見されます。

空き巣も引き続き発生しています。特に家人不在時に家に侵入して金品を盗む空き巣の被害は、アパート、マンションよりも一戸建て家屋の方が多く発生する傾向にあります。窓ガラスに鉄格子が設置されていても、ネジで留めているだけで簡単に外せるものがあるので、確認することをお勧めします。

また、直接アパートを訪れて「自分は○○の身内である(会社関係者である、友達である、と使い分ける。)。部屋の鍵を貸して欲しい。部屋に通して欲しい。」と言葉巧みに申し立て、アパートスタッフやメイドを信用させて、部屋に入って金品を盗むケースも散見されます。スタッフやメイドなど住居関係者に対して、必ず主人に確認を取ってから対応し、第三者を勝手に部屋に立ち入らせないよう指導(依頼)しておくことが肝要です。

 

パンク強盗

最近は、道路上に釘をまき、タイヤをパンクさせ、修理中に車のドアを開け、車内の鞄等を盗む「パンク強盗」に複数の邦人が被害に遭っています。パンクしても、すぐに降車せず、周囲の状況をうかがい、ホテルやショッピング・モール等の駐車場まで徐行して走行し、安全を確認した上で修理する必要があります。タイヤ交換等を行う際には、鞄や貴重品は車内の目立たないところに隠し、車の鍵をかける等の注意が必要です。似たような手口としては、走行中に後方から「タイヤがパンクしている」と合図をして停車させ、確認中に犯行に及ぶものもあります。

 

麻薬等薬物犯罪

スカルノ・ハッタ空港で覚醒剤を持ち込もうとした外国人が逮捕される例が頻繁に報じられています。覚醒剤、エクスタシー、ヘロイン、大麻などの麻薬の所持・売買・使用等は法律で禁止されており、外国人にも死刑、禁固刑等重い刑罰が科せられます。繁華街、ディスコなど薬物犯罪の温床となるような場所には近づかない、違法な薬物には絶対手を出さないこと、そして見知らぬ人から内容不明の物品の購入や運搬を依頼されても決して応じないことが肝要です。

 

スキミング

昨年以降、ジャカルタやバリを中心にATM から預金者の預金が引き出される被害が相次いで発生しています。犯人は空港等のATM にカードの情報を読み取るスキマーと呼ばれる装置を取り付け、周辺に小型カメラを設置して暗証番号を確認している模様です。平素から各種カードの引き出し限度額を設定し、取引明細書等の関係記録の保管・管理を徹底するとともに、暗証番号は第三者に察知されないよう注意してください。カードを使用する場合は、目の届きやすい銀行等店舗内に設置されているATM を利用することをお勧めします。また、ATM周辺にカメラ等の不審な物が取り付けられていないかよく確認し、不審点が認められた場合には取引を直ちに中止し、取引銀行等に通報して下さい。

 

詐欺

振り込め詐欺(オレオレ詐欺、なりすまし詐欺など)が依然として発生しています。子供を学校に通わせている方の自宅に、学校の教員を名乗る者からインドネシア語で電話があり、「子供が学校で怪我をした」等の連絡をし、「病院費用等が必要なため、現金を振り込んで欲しい」等の手口でお金をだまし取るものです。突然の衝撃的な内容の電話で気が動転して冷静な判断ができず、被害に遭った邦人の方もおられます。「今すぐ」等と相手をあわてさせて、冷静に判断する時間を与えないもの犯人の手口ですので、相手の連絡先を確認して一旦電話を切り、事件に巻き込まれたとされる本人などに直接電話をして本当に事件が起きたか否かを自ら確認した上で対応することが重要です。

インターネットを通じての商品購入・売却を装う詐欺も確認されています。相手方の連絡先、所在地の確認に加え、現地ジャパン・クラブ等や、その他のウェブサイト等からも関連情報の入手し、安易に相手を信用して代金の全額先払いを行わず、被害に遭ったときのことを考えて、相手から届いたメールや銀行振り込み時の控え、購入申込書を商品が到着するまで保管に努めてください。

 

ベチャ(三輪自転車タクシー)・バジャイ(三輪自動車タクシー)での金品盗難

ベチャ・バジャイに乗車していた邦人が、窓から突然手を差し込まれ、バッグに入った金品及びパスポート等を盗まれるケースがしばしば発生していますので、パスポートは肌身離さず所持する、貴重品及びスマートフォンは窓側に置かず、荷物から目を離さないことが必要です。

 

タクシー強盗など

ジャカルタ市内各地でタクシー強盗が発生しており、空港から乗ったタクシーに法外な料金を要求される被害も発生しています。タクシーを利用する場合、比較的安全と言われるブルーバード、シルバーバードの利用をお勧めします。ただし、これらのタクシーに色・名称を似せたタクシー会社もあるため、注意を要します。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www.id.emb-japan.go.jp/anzen2014_A4.PDF)

 

 

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