ハンガリーのテロ・治安詳細情報.001

 
ハンガリー(首都ブダペスト)への旅行を検討中の皆様へ

本記事では日本国外務省の配信情報をもとに、ハンガリー(首都ブダペスト)への旅行・観光時の留意事項をご紹介致します。

 

 
1 身分証明書等
 外国人は身分証明書の常時携行が義務付けられています。旅行者の方は旅券を長期滞在者の方は旅券及び滞在許可証を常に携行するようにしてください。旅券や滞在許可証を携行する際は紛失・盗難に十分ご注意ください。なお,旅券をホテルに置いて外出した際に警察官から身分の証明を求められた場合,速やかに警察署に持参する旨を確約すれば,警察官に対して自発的な協力の姿勢を示したとみなされる場合もあるようですので,万一,そのような事態となった場合には,まず,事情を説明してみてください。
また,ハンガリーに30日以上滞在する場合には,入国後,3日以内に居住地を管轄する移民国籍局(BAH)に住所を登録する必要があります。なお,ホテルやペンション等の宿泊施設に滞在する場合には,ホテル側が手続きを行います。

 
2 写真撮影
 軍事施設,博物館及び美術館の内部など一部を除き,特に写真撮影の制限はありません。撮影が制限された場所で写真撮影を希望する場合には,事前に許可を得た後でなければ撮影できません。

 
3 各種取締法規
(1)麻薬
 麻薬の製造,所持,売買,使用,持込みは法律により禁止されており,最大で8年の懲役刑に処される可能性があります。なお,必要な医薬品であっても医師の処方箋や,診断書を併せて持参するようにしてください。

(2)銃器・刃物等
 銃の所持は警察当局による許可・登録制となっており,無許可・無登録での銃の所持は厳しく処罰されます。
 人に電撃を与える器具(スタンガン,テイザー等)の所持は禁じられています。
 また,刃渡り8センチメートル以上の刃物を携行する場合,蓋付きの箱に収納しなければ違法な携行となりますので注意してください。

(3)不法就労
 外国人がハンガリーで就労するには許可が必要であり,許可なく労働して報酬を得ると不法就労に該当します。

(4)両替
 外貨両替は公式の両替商(銀行,正規の両替所,ホテル等)以外では違法となります。繁華街,駅周辺の路上で両替をもちかけられた場合,両替を申し入れてきた者だけでなく,それに応じた者も処罰されます。

(5)売・買春行為
 売・買春行為は原則として禁じられています。

 
4 交通事情
(1)2015年の状況
 2015年の交通事故件数は1万6,241件,死者数は年644人となっています。同年の日本における交通事故による死者数は4,117人であり,死者数は日本の約6分の1ですが,人口10万人当たりの死者数はハンガリーが約6.5人,日本が約3.2人と,日本の約2倍の数値を示しています。
 2015年の交通事故の主な原因は多い順に,速度超過(4,881件),優先順位違反(4,137件),カーブでの逸脱(2,716件)です。
 現在,ハンガリー政府は,交通安全政策を推進しており,飲酒運転に対する“ゼロ・トレランス政策”の導入,法改正による罰則や罰金の加重などの施策を実施し,また,交通取締りのための設備面の強化(速度違反測定器の増設等)に取り組んでいますので,車を運転する際は,交通ルールの遵守に心がけてください。
 特に,飲酒運転は,ゼロ・トレランス政策に基づき厳格な取締りを受けます。飲酒量の多少に拘わらず,飲酒運転として処罰されます。飲酒後の運転は絶対にしてはいけません。

(2)運転時の注意
 ハンガリーの交通法規は,日本の交通法規と異なる点があり,運転マナーの悪いドライバーも少なくなく,また,歩行者も赤信号や横断歩道がないところでも平気で道路を横断する傾向にあります。
 事故に遭わない,又は,起こさないためには,周囲の交通状況・環境,交通標識,優先・非優先道路の別に注意することが必要です。

[注意を要する交通ルール]
(ア)右側通行が原則(左ハンドル)
(イ)市街地外では前照灯を点灯
(ウ)制限速度(市街地毎時50キロメートル,市街地外毎時90キロメートル,高速道路毎時130キロメートル)
(エ)原則自車の右方から来る車に優先権(但し,標識に従う)
(オ)環状交差点(ラウンドアバウト)では原則その内側を左から来る車が優先

(3)公共交通機関
 バス,トラム(路面電車),地下鉄,ヘーブ(郊外電車)に乗車する際は,乗降口付近(地下鉄の場合はホームに降りる前)に設置されている改札機でチケットに刻印しなければなりません(チケットは共通)。車内では抜き打ちで検札が行われており,チケットを所持していない場合や,チケットに刻印がない場合には不正乗車と見なされ,罰金が科されますので注意が必要です。

 
出典:外務省 海外安全ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=168)

 

 

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