カンボジア治安・テロ情報

 
カンボジアへの旅行を検討中の皆様へ

本記事では日本国外務省の配信情報をもとに、カンボジア(観光地アンコールワット、シェムリアップ等)への旅行・観光時の留意事項をご紹介致します。

 


 
1. 滞在届
 カンボジア移民法では,すべての外国人は,カンボジア到着後48時間以内に滞在地の市役所または警察署に出向いて住民登録を行わなければならないと定められています。しかし実際のところは,外国人が宿泊するホテルやゲストハウスの所有者又は外国人に住居を貸している家主が管轄の警察署に提出していますが,まれに,家主等がこれらの手続きを行っていないために,外国人本人が警察署等から指摘を受けることもありますので,その場合は,家主等を通じて氏名及びパスポート番号を通知するようにしてください。

 
2. 旅行制限
 外国人に対する旅行制限は特にありません。

 
3. 写真撮影の制限
 軍事施設,治安関係施設,空港及びその周辺は撮影禁止となっています。

 
4. 各種取締法規
(1)麻薬等違法薬物
 あらゆる麻薬等違法薬物の所持,使用,取引は禁止されており,警察の内偵捜査が行われています。違反した場合は,終身刑に処されることもあります。

(2)売買春,ポルノ写真撮影及び売買
 カンボジア当局は児童売春や人身売買に対する取締りを強化しています。また,18歳未満の者に対するわいせつ行為又はわいせつ写真を撮影した場合は刑罰が科せられます。過去には日本人旅行者がわいせつ写真を撮影したため逮捕拘束され,有罪判決を受けた事例もあります。

(3)代理出産
 2016年10月,いわゆる代理母による子の出産(代理出産)を禁止する保健省令が制定されました。すでに,仲介業者や医療関係者が告発された事例があります。

 
5. 銃器類のはん濫
 カンボジア全土に,けん銃,小銃,手榴弾等の武器が多く出回っており,武装強盗による凶悪犯罪が発生しています。強盗に襲われた場合,犯人がけん銃等を所持している可能性が高いので,無理な抵抗は避けてください。

 
6. 地雷埋設地域
(1)カンボジア北西部の広い地域にわたって,未だに多くの地雷が残っていますので,幹線道路から外れた農地,森林等には決して立ち入らないでください。

(2)毎年,バッタンバン州,バンテアイミアンチェイ州,オッドーミアンチェイ州において,地雷による死傷者が出ています。これらの州以外でも,農地や森林等に入ることは極めて危険です。

 
7. 交通事情
(1)カンボジア国内の交通手段としては,飛行機,バス,フェリーボートがありますが,外国人観光客が安心して利用できるのは,首都プノンペンとシェムリアップ,シハヌークビル等の一部都市を結ぶ路線等に限られ,ほかの地域への移動手段はまだ発達していません。他地域の都市部と地方を結ぶ交通手段の多くは,中古のマイクロバスやワゴン車であり,しかも整備不良車が少なくありませんので,やむを得ず利用する際には,十分に時間的余裕を持った移動計画を立てるようお勧めします。
 プノンペン~シェムリアップを結ぶ大型フェリーボートが定期運行されていますが,安全確保のため,乗船する前には,救命胴衣等の装備が完備されているか否かを確認してください。
 2013年にはプノンペン都内で在留邦人がオートバイを運転中に交通事故に遭い死亡しました。また,2014年には旅行者が車をチャーターし,後部座席に乗って地方の州を旅行中,突然動物が道路を横切ったため,急ハンドルを切ったことにより車が横転し,骨折して近くの病院に運ばれましたが,対応が難しくバンコクへ搬送されました。このように邦人も重大な交通事故の被害に遭う例もありますので注意が必要です。

(2)最近,プノンペン都内では,タクシー会社が設立され,タクシーを呼んで利用することができます。その他の地域では,公共交通機関がないため,依然としてモト・ドップやトゥクトゥク等が移動手段となっています。

(3)カンボジアでは,交通ルールの遵守意識が低いことや,車両の増加により,交通事故が多発しています。反対車線の走行,車線のはみ出し,信号無視,脇見運転,3~4人乗りや蛇行運転等が多く見受けられますので,歩行中または車の運転中は細心の注意を払う必要があります。特にモト・ドップ乗車中の事故は大けがにつながる恐れがあるため,乗車は避けるようにしてください。また,プノンペン都内では,追突事故や接触事故が至る所で発生していますので,自身による運転はなるべく避け,現地の運転手を雇うことをお勧めします。さらに,車両を所有される場合は,事故後のトラブルを避けるためにも,必ず自動車保険(任意)に加入されるようにしてください。

(4)主要な国道などの幹線道路でも舗装されていないところがあり,特に雨期になると雨水がたまったり,大きな穴が開いたりするなど,路面状況が劣悪になるため,車が動かせない状態になることがあります。また,街灯のない道路やヘッドライトを点灯していない車両もあり,夜間の移動は慎重に行う必要があります。

 
8. アンコール遺跡観光の際の注意
 カンボジアには,世界遺産に指定されているアンコール遺跡があり,年間を通して多くの観光旅行者が訪れます。
 遺跡観光の注意事項として,「Warning! Climbing At Your Risk(「警告!登る場合は自己責任で」)という立て看板がある場所では,その看板の内容を十分に考慮して行動するようにしてください。また,遺跡の傷みがひどいものもあるので,周囲をよく注意して行動してください。観光中,疲労を感じたときには,決して無理をせず休憩を取るようにしてください。疲れていると注意も散漫になります。また,足腰の疲労により急な斜面の階段の上り下りなどで不慮の事故を起こしかねません。
 最近,高齢の日本人旅行者が増えていますが,アンコール遺跡には足場の悪い場所が多くあり,転落事故が後を絶ちませんので,十分注意してください。

 
9.在留届の届出
海外に3か月以上滞在される方は「在留届」の提出義務があり,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在カンボジア日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はカンボジアを出国する(一時的な旅行等を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。在留届は,在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,ファックスによっても届出を行うことができますので,大使館まで送付してください。

 
出典:外務省 海外安全ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=004)

 

 

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