サウジアラビア東部州アワミーヤ地区でシーア派過激集団による銃撃事件が発生

サウジアラビア東部州アワミーヤ地区において，5月10日，シーア派過激集団による銃撃事件が発生し，死傷者が出ています。サウジアラビアに渡航する際は，同地区には近づかないでください。

１　５月１０日，サウジアラビア国内では少数派であるシーア派住民が多数居住する東部州カティーフ県アワミーヤ地区において，再開発事業を請け負う業者に対し，再開発に反対する武装したシーア派過激集団が発砲し，その後，治安当局と銃撃戦が展開されました。これにより，治安当局，一般市民，作業員等，２名が死亡，１４名が負傷しています。

２　同地区では，誘拐や麻薬密売などの犯罪に使用されていた老朽化した家屋を解体し，ショッピングセンターやレストラン，住居用ビル，文化センターを建設する再開発事業が進められています。サウジアラビア内務省は，銃撃事案後も同事業の継続を表明しており，今後も同様の事案が繰り返される可能性は排除されません。

３　サウジアラビアに渡航される際には，以上の状況に十分注意し，事件や不測の事態に巻き込まれることのないよう，最新の関連情報の入手するよう努めるとともに，モスク等の宗教施設や軍・警察をはじめとする政府関連の建物などには不用意に近づかないなど自らの安全確保に努めてください。