在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ

 

 
1.10月20日(土)昼12時半ごろ,当国在住の在留邦人が,ケープタウン空港近辺でスマッシュアンドグラブ被害に遭いました。ナビゲーションを「ケープタウン空港」と設定せず,空港内にあるレンタカー会社に設定し,N2にて市内から空港に向かっていたところ,空港出口の1つ前の出口から降りるように案内された為,ナビに従い信号待ちをしていたところ,助手席側の窓を襲われ,乗車していた邦人のひざに置いていたジャケットを奪われました(手に軽い怪我をした)。後部座席には子供が乗っていましたが,幸いなことに全員命に別状はありませんでした。

 
2.多くの観光客等が空港に向かう中,1つ前のRobert Sobkwe,2つ前のJakes Gerwelのオフランプ交差点は貧困地域が隣接していることもあり,スマッシュアンドグラブやカージャックのホットスポットとなっています。高速出口を間違えると,スラムや犯罪多発スポットに迷い込んだりと思わぬ危険に遭遇し得ることがありますので,絶対にナビに頼り切らない様にしてください。また,主要なナビシステムでは,空港ではなく,空港内にあるレンタカー会社を設置すると安全な出口を案内しないことが多々ある為,注意が必要です。(一旦,空港出口から高速を降りてレンタカー会社の駐車場を目指すのが良いと思われます。)

 
3.下記のとおりスマッシュアンドグラブとカージャックの傾向と対策を記載しますので,当国は非常に危険な国であることを忘れることなく,在留邦人や旅行者におかれては,空港近辺はもちろん国内全ての地域において警戒を怠ることないようにしてください。

(1)スマッシュ・アンド・グラブ
信号で停車する場合や停車中に周辺に不自然な動きをする者または車両がいないかを常に確認して下さい。車外から見える位置に貴重品等を置かないようにし,駐車する際も,車中に貴重品等を絶対に残置しないようにご留意下さい。やむを得ず車内に置いておく必要がある場合は,トランクなど,車外から見えないところに保管して下さい。

(2)カージャック
スラム街,空港周辺で,高速道路の出口(オフランプ)で信号待ちの車両がターゲットになる事実が多発しています。
ショッピング帰りやATMでの取引後,こちらの様子をうかがっているような不審人物や追尾車両の有無に気を配るとともに,かかる状況が認められた場合には,直帰せずに直近の警察署やモールなど安全が確保できる場所に一時的に避難するなどの措置を講じてください。ニャンガ,フィリピ・イースト等のインフォーマルな住宅の並ぶスラム地域は,南ア全体として見ても最も犯罪発生率の高い地域です。立ち入らないことが最大の安全対策です。居住者の案内なく不用意且つ無防備に立ち入ることは厳に避けて下さい。また,周囲の産業地域や高速道路の出口の信号を含め十分警戒して下さい。

 
在ケープタウン領事事務所

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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