当面の間,クルディスタン地域への渡航は止めてください。既に滞在中の方は,一時退避を含め,十分な安全対策を講じてください。

 

 
1 9月26日,イラク中央政府は,72時間以内(現地時間29日18時まで)に空港管理権が中央政府側に引き渡されなければ,クルディスタン地域発着の国際航空便を停止する旨発表しました。

25日に実施されたクルディスタン地域(実効的に支配する地域を含む)の独立の是非を問う住民投票後,特にイラク中央政府,トルコ,イランが強く反発し,地域の緊張が急速に高まっています。

クルディスタン地域を巡る情勢は不透明さを増しており,今後,イラク中央政府あるいは近隣諸国が更に厳しい措置を取る可能性も排除されません。

 
2 このような状況を踏まえ,当面の間,クルディスタン地域への渡航は止めてください。

既に同地域に滞在中の方は,エルビル国際空港及びスレイマーニーヤ国際空港発着の国際航空便が停止される(国内航空便は停止対象ではない)事態を想定し,以下のような安全対策を講じてください。

●航空会社や報道等から最新の関連情報の入手に努める。

●可能な範囲で一時的に退避する。

●イラク入国査証・滞在許可を取得する。

●旅券及び査証・滞在許可証の所在・有効期間を確認する。

●即座に航空券等が手配できるような現金(現地通貨及び外貨)を準備する。

●何らかの事情ですぐに国外に退避できない場合,不測の事態の発生・長期化に備え,緊急備蓄品の管理状況を確認する。

 
3 なお,クルディスタン地域政府はキルクーク県でも投票を実施しましたが,同県には日本外務省から「退避勧告」を発出しています。

また,クルディスタン地域内でもニナワ県,キルクーク県,サラーハッディーン県,ディヤーラ県と接する県境付近にも「退避勧告」を発出しています。これらの「退避勧告」発出地域には決して渡航しないでください。

なお,イラクについては,「海外安全情報」が別途発出されています。必ず同情報も参照してください。

 
在イラク日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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