メキシコのテロ・治安詳細情報.001

 
以下の内容に注意して下さい。

 

 
1 被害の概要

9月4日午後6時30分頃、被害者の邦人がメキシコ市内の自宅マンション敷地内に入ろうと、敷地入り口の扉を解錠した際、背後から同時に入ってくる男性があった。不審に思ったため、すぐに扉を閉めようとしたが、男性は扉を押して無理矢理入ってきた。その後、被害者は自宅階まで階段をのぼっていたところ、その犯人男性が駆け寄り突然被害者のこめかみにけん銃を突きつけ、金品を出すように要求した。被害者は要求に従い、所持品を犯人に渡したところ、犯人は逃走した。
被害者個人を標的にしたものか、もしくは敷地外からの出入り箇所に警備員がいない等のマンションの構造を利用したのかは不明。

 
2 事件に対する注意事項

本件発生は日没前の明るい時間帯で、尚且つ車両通行や人通り頻繁な大通りに面した場所で発生しています。注意点としては下記となります。

・時間帯を問わず、自宅敷地への出入りの際には、周囲に不審者がいないか、誰かに尾行されていないか確認するよう心掛ける(確認をする仕草だけでも警戒をしていることを相手に知らしめ、予防となる)。

・平素から住所等の個人情報は必要以外に人に知らせないように心掛ける。

・当地では自分が外国人として目立っており、狙われやすいことを常々自覚し、警戒心を保つ。

・出勤・帰宅時間・行動のルートを固定させすぎず、極力幅を持たせるよう努める。

 
3 強盗被害の増加

今年になって9月5日現在までに、メキシコ国内では18件の邦人を被害者とする強盗事件が発生しており、うち6件が強盗傷害事件です。そのうちメキシコ市内における強盗被害は、総件数の半数である9件となっています。
当地における邦人を被害者とする強盗事件は、下記の通り2014年から増加傾向にあり、今年は更に増加することが予想されます(括弧内件数は強盗傷害被害の内訳)。

 2014年 10件(うち3件)

 2015年 16件(うち2件)

 2016年 20件(うち7件)

 2017年 18件(うち6件)※9月5日現在の件数

 
4 犯行手口の事例

・日中・日没後を問わず、地下鉄構内や人気のない場所でけん銃・刃物を持った犯人に襲われる。もしくは突然背後から首を絞められ、気を失っている間に所持品を強奪される。

・車両走行中又は停車中、二人乗りのバイクが近づきけん銃を突きつけられて襲われる。歩行中に同様の手口で襲われた事例もある。

・高速道路等の休憩所で停車中、車両のタイヤをパンクさせられ、走行し始めたのちパンクに気付き車両を停車した際に襲われる。また、路上に障害物を置き、同じくタイヤをパンクさせられ、停車した際に襲われる。

・ショッピングセンターの駐車場で、車両の乗降車時に襲われる。

・渋滞・赤信号で停車して身動きが取れない状態になった際、けん銃を持った犯人に襲われる。

・タクシーに乗車中、運転手から提供された睡眠薬入りの飲み物を飲み、気を失っている間に襲われる。

 
5 その他注意事項

メキシコにおいては、強盗事件は昼夜を問わず発生しており、十分に注意をしていても、不幸にして強盗等の被害に遭うことがあります。万が一強盗被害に遭遇した際は、下記の通り行動するように心掛けてください。

・生命身体の安全を最優先に行動する。

・深呼吸し、気を落ち着かせ状況を把握する。

・抵抗しない(特に武器を持っている場合は絶対に抵抗しない)。ただし、一方的に暴行を加えられるなど、生命の危険が及ぶ場合は、直ちにその場から脱出する等の対策を取る。

・両手をゆっくりと上げ、抵抗する気がないことを犯人に示す。現金を出す動作はゆっくり行い、突飛な行動をとらない。急な動作は抵抗したと認識される場合がある。

・襲われたときに賊に渡す現金(捨て財布)を別に持っておく 。

・相手を注視しない。

・襲った者を追わない。

 
在メキシコ日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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