ポルトガルのテロ・治安詳細情報.001

 
6月17日午後、高温・乾燥が続くポルトガル中部で大規模な山林火災が発生し、多数の死傷者が発生していますので、在留邦人及び旅行者の皆さまにおかれましては、テレビやラジオのニュース、インターネット等を通じて最新情報の入手に努められると同時に、警報等に従って安全確保に十分注意を払ってください。

 

 
1 火災状況

(1)主な火災現場はポルトガル中部レイリア県ペドロガオン・グランデ市です。警察当局は樹木への落雷が出火原因との見方を示し、消防隊が消火活動を続けています。

(2)18日13時30分現在(当地時間)、政府発表によると、本火災を原因とした死者は子どもを含む計62人に上っています。負傷者数も約60人に上り、多くが近隣の中心都市コインブラ市等の病院で治療を受けています。

(3)TV報道によると、死者62人のうち30人は、ペドロガオン・グランデ市ヴィラ・ファカイア区内の国道236号の車道上で迫り来る炎に飲み込まれ、車内で焼死したとのことです。このほか、炎から逃げようと車を離れたと見られる17名の焼死体が同車道の近くで発見された由です。いずれも車両による避難途中での被害と見られています。なお,犠牲者の多くはペドロガオン・グランデ市及び、近隣のカスタニェイラ・デ・ペラ市やフィゲイロー・ドス・ヴィーニョス市の住民と見られています。

 
2 政府の対応(18日)

(1)コスタ首相はゴメス内務担当副大臣らとペドロガオン・グランデ市に入り、消火活動及び被害者の身元確認を迅速に進める旨を記者団に述べました。

(2)ポルトガル政府は、EU市民保護メカニズムに基づき、欧州委員会に支援を要請しました。フランス及びスペインから同日消防ヘリが到着し、消火活動を展開しています。

(3)政府は18~20日までの3日間、国喪とする政令を閣議承認しました。

 
在ポルトガル日本大使館領事班

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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