メキシコのテロ・治安詳細情報.001

 
メキシコ国内における誘拐事案について、下記の通り注意喚起します。

 

 
1 レオン市警察が5月31日の明け方2時に市民からの通報を受けた。その通報によれば30日の夜8時にレオン市のビジェ・デ・ラ・ルス地区でロケ氏(38歳)が、暴行を受け自由を奪われた。市警察はその通報を受けて現場に駆けつけたところ、男(ロケ氏)が警察に駆け寄ってきて、暴行を受けて近くの家に閉じ込められていたとして助けを求めてきた。ロケ氏はその家の中で自分が運転していたガソリン運搬車のキーを渡せとして暴行を受けていた。彼は暴行を受けていたバルコネス・デ・ヘレス地区の場所を警察に知らせた。警察がその場に駆けつけたとき、ディアナ・グアダルーペ(26歳)とイサック・デ・ヘスス(32歳)の二人が自転車で家に戻ろうとしていた。ロケ氏は、あの二人が犯人と警察に伝えた。警察が応援部隊を要請して家に踏み込み5人を逮捕した。(残りの3人はアセル23歳、セサル18歳、アルレット18歳)

 
2 3月13日にサンミゲルデアジェンデ市内中心部近くでフランス国籍の女性(結婚により米国籍も取得)が誘拐されたが、6月1日、サマリパ検察長官が、78日間の拘束の後、統合警察の捜査で、同人が身代金を支払うことなく無事に解放されたと発表。被害者は3月13日にサンミゲルの旧市街(セントロ)グアダルーペ地区のマルガリート・レデスマ通りで、通りがかりの車に強制的に車に乗せられた模様。事件は米国大使館が3月31日に事件発生を確認するまで公表はされなかった。被害者の家族は検察庁に支援を要請。(犯人グループに指を切られたとの報道有り)。なお、サマリパ長官は、サン・ミゲル・アジェンデに潜伏している犯人グループの逮捕に協力するよう市民に呼びかけた。

なお、一部報道によれば、ドルで身代金を要求した犯人グループのメンバーには外国国籍の人間がいる模様で、犯行手口から、これまでにディエゴ・フェリナンデス・デ・セバージョス元上院議員(大統領候補)の誘拐事件(2010年5月ケレタロ州の自分の農園で誘拐され、2,000万ドル支払って2ヶ月後に解放された。首謀者の一人は2014年に逮捕されている。)及びビセンテ・フォックス大統領の息子の元妻ミニカ・フラド・マイコッテの誘拐事件(2015年4月に、サン・ミゲル・デ・アジェンデ市のホセ・バスコンセロス小学校に娘を送り届ける帰りにアンティグオ・レアル・デ・ケレタロ通りで彼女の車が止められ、別の車に乗るよう強要された。7ヶ月間の誘拐後解放された。その他の詳細不明)に関わった一味が関係している可能性があるとしている。なお、サマリパ検事総長が似顔絵を公表した犯人の一人は、35歳頃の米国人と推定。

 
3 対策
(1)目立たない。特に一見してブランド品と分かる物を身につけない。
(2)日没後の移動は行わない。また、帰宅経路をパターン化しない(複数の経路を使用する)。
(3)移動計画を綿密に立て、行き先地・通過地域に関する治安情報を事前に入手するようにする。
(4)治安のリスクがある場合には、迂回することになってもより安全な経路を選択するように努める。
(5)複数での行動を心掛ける。
(6)ソーシャルネットワーク等で、自分のプライベート・行動予定・現在位置等が誰にでも把握されないようにする。
(7)信頼出来る家族・友人には、移動計画について知らせておき、何らかの犯罪に巻き込まれた時の援助を受けられる体制(車体やベルト等本人の携行物にGPSを付加する等)を整えておく。

 
在レオン日本国総領事館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

この記事を読んだ人は、他にこんな記事も読んでいます。

投稿者について

本ブログは海外治安情報を中心に配信しております。

おすすめ: