在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ
■セラヤ市で発生した強盗事件
1 事件概要
(1)6月29日(金)19時30分頃,日本人が一人でセラヤ市La Capilla地区にある酒店「LA CAVITA」に酒類の購入のため入った。当時,外は未だ明るかったが,激しい雨が降っていた。
(2)店内には店員2名と当該日本人を含めて6名がいたところ,突然,拳銃を持った男性2名がどこからか入ってきて,その場に居た6名を拳銃で脅し,店のバックヤードに誘導した。
(3)犯人は,全員を後ろに向かせて壁に両手をつかせ,各人の身に付けている所持品やカバンの内部を物色し日本人の財布から現金(4,000ペソ)を奪った後,「そこから動くな!」と命令し,全員をバックヤードに閉じ込め,外側から鍵を閉めて逃走した。
(4)抵抗することなく犯人の誘導に従ったため6名全員にケガ等は無かった。
2 強盗事件に関する注意点
(1)レオン市を含めメキシコ国内においては,同様の事件が少なからず発生しています。事件に遭遇した際は,反撃する様なことは考えず,両手をゆっくりと上げ、抵抗する気がないことを犯人に示すことが重要です。
(2)また、相手が拳銃やナイフ等の武器を所持している場合は,急に動くと犯人から攻撃される危険性が高いため、落ち着いて犯人の指示に従い,ゆっくりと動くことが大切です。
(3)一般的には、無抵抗で金品を差し出した場合に、更に生命・身体に危害を加えられる危険性は低くなります。自分の命をかけてまで守る価値のある物は無いことを忘れず、外出時には必要最小限の金品を持つよう心がけて下さい。
(4)この様な強盗事件は,閉店間際等の客が少ない時間帯や,外部の視聴覚を防いでしまう雨の降っている時間,人通りの少ない店舗を狙って犯行におよぶケースが多いです。事件に巻き込まれないためにも,狙われやすい時間や状況(周りが暗い,外部から店内が見えにくい,客足が途絶える時間,閉店時間際)の訪問を避けるよう心がけて下さい。
■シラオ市で発生した事務所への侵入窃盗未遂事件概要
1 事件概要
(1)6月30日(土)早朝4時10分頃,シラオ市プエルトインテリオール(サンタフェ)工業団地内に所在する日本企業に対し,自社で雇うセキュリティー会社より,何者かが事務所内へ侵入した形跡があるとの報告あり。
(2)現場を確認したところ,何者かによって事務所入り口の扉をバールのような物でこじ開けられ,事務所内部にあったサイドケース(袖机)が壊されていた。幸いにも中に入っていた米ドル紙幣やクレジットカード,パスポート等は盗まれていなかった。また,金庫はこじ開けようとした痕跡はあるものの,開けられずに中身は無事であった。
2 侵入事件に関する対策
事務所荒し等の犯人は,必ず1度は現場を訪れ,各事務所の外観を物色し,ターゲットを選定していることから,以下の対策を心がけて下さい。
(1)警備員や部外者に,社内の情報や日本人職員のスケジュール等を口外しない。
(2)当地での同様の事件では,扉や窓等に取り付けられる警備センサーが感知して,アラームが鳴動する警報システムの設置が有効なため,可能な限り警報器を設置する等の警備対策を取る。
(3)また,各企業で可能な限り犯罪に対する抑止力を高める。
《例》・各企業の敷地内への出入管理体制の強化
・現地職員も含め,全ての職員に対する防犯意識の強化
・社内において「不審者」や「不審点」を報告できる体制整備
(4)防犯対策は,隣接する建物等の協力が必要となるため,隣接する企業や周辺の企業と情報共有の場を持つ等,連携を強化する。
在レオン日本国総領事館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成