ニカラグアでは,強盗事件は昼夜を問わず頻発しており,事件の大部分で凶器が使用されています。
1 事件概要
(1)報道によりますと,3月10日(土)夜,マナグア市ビジャ・フォンタナ・スル地区(ホテルバルセロ付近)の民家に4人組の男が押し入り,子どもを含む家族を拳銃で脅迫して一時監禁した上,抵抗する被害者の一人を拳銃で殴り,パソコン,携帯電話,乗用車を奪う強盗致傷事件が発生しました。
(2)今回の事件は,家人が在宅中であることを知りつつ侵入するなど,当初から強盗目的の犯行であり,また,その手口は,子どもを含む被害者家族を2階の部屋に閉じ込めるなど非常に計画的です。一方で,抵抗する被害者に暴行を加えた上に,逃走に便利なオートバイを使用しているにも関わらず,足のつきやすい自動車を奪った後,付近の路上に乗り捨てるなどの衝動的な一面も窺えます。
2 強盗の発生件数
ニカラグアでは,強盗事件(Robo con intimidacion, Robo con violencia)は毎年約6,000件発生しています。事件の大部分で銃器,刃物等の凶器が使用されており,抵抗した被害者に容赦なく発砲する事例も少なくないことから,万が一被害に遭われた際は,反撃,時間稼ぎ等の抵抗は決して行わないようお願い致します。
3 防犯対策
通常,窃盗犯や強盗犯は,犯行時間帯における周辺状況,家屋の防犯対策,家族構成等を確認するため,対象となる家屋の下見をします。犯行の対象とされないためには,日頃の行動パターンに気をつけると共に,防犯カメラ,センサーライト等を設置するなど周囲の家屋よりもセキュリティーレベルを高める対策が必要です。ご自身及びご家族の安全のため,日頃の防犯対策について,定期的に見直す機会を設けるようお願い致します。
在ニカラグア日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成