インドネシアのテロ・治安詳細情報.001

 
在留邦人及び旅行者の皆様へ

 

 

1 治安情勢

テロ関連情報

5月下旬、東ジャカルタ市のバスターミナルで自爆テロ事件が発生し、6月下旬には、北スマトラ州警察本部内で警察官が刺殺される事件、南ジャカルタのモスクで警察官が刺傷される事件と、いずれも警察を狙ったとみられるテロ事件が続発しており、国家警察は、インドネシア全土で数十名に及ぶ容疑者を逮捕するなどテロの疑いがある動きに対して厳重な警戒態勢を敷いています。

テロはいつどこでも発生する可能性があります。引き続き、最新の治安情勢等の関連情報を入手し、日頃から危機管理意識を高く持つよう努め、特にテロの標的となりやすい場所(政府・警察関係施設、宗教関連施設、ナイトクラブなど多くの欧米人が集まる場所、ショッピングモール等不特定多数が集まる場所等)を訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等、安全確保に十分注意を払ってください。

 

2 一般情勢

(1) 強風による高波に警戒

最近の天候不順により当地気象庁からバリ南部海域に強風による高波に注意するよう警報が発せられています。波の高い海岸には近づかないようにし、海でのレジャーに際しては身の安全を十分確認するようにしてください。また、高波のためバリ島と近隣の島の間を運航するボートが頻繁に欠航しているとの情報もありますのでご注意ください。

(2) デング熱

バリ島内におけるデング熱罹患者は依然発生しており、流行が継続しているため引き続き注意が必要です。デング熱には予防接種も予防薬もなく、蚊に刺されないようにすることが最善の予防方法ですので、防蚊対策を徹底し感染の予防に努めてください。なお、仮にデング熱が疑われる症状が発生した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。

(3) 麻薬・薬物への注意

バリ州各地において、引き続き、インドネシア人、外国人を問わず麻薬・薬物関連の逮捕事案が続いています。インドネシア当局は薬物違反事件の摘発を推進しており、また、外国人に対しても死刑を含む重い判決を下すなど、薬物犯罪に対し厳しい姿勢で臨んでいます。麻薬・薬物には絶対に関与しないようにしてください。また、薬物が蔓延しているような危険な場所には近寄らないことをお奨めします。

 

3 邦人事件・事故関係

繁華街における話しかけ・集団スリ(強盗)やオートバイによるひったくり事案が後を絶ちません。当館からも、警察当局に対して警戒強化の要請を度々行っていますが、所持品の管理に注意し、徒歩での移動の場合には周囲に十分警戒してください。

(1) スリ・ひったくり被害

○ 午前3時頃、女性旅行者がクタ・レギャン通りのナイトクラブ付近を友人2人と縦一列になって最後尾を徒歩で通行中、男から腕をつかまれたりして話しかけられた際、いつの間にかたすき掛けしていたかばんの中から旅券を盗まれた。
○ 午前中、女性旅行者がスミャック・ラヤバサンカサ通りの土産物店で買い物中、リュックの中から財布を出そうとしたら財布、旅券等がなくなっていることに気が付いた。

(2) 置き引き被害

男性旅行者がレンボガン島の浜辺に座り飲食中、ウエストポーチを腰から外して体の脇においていたところ、気が付かないうちに当該ウエストポーチを盗まれた。

(3) スキミング被害

5月中旬、在留邦人から当地銀行ATMカードのスキミング被害が報告されました。普段は利用しないATMを使った直後に身に覚えのない引き出しがあったとのことです。ATMは銀行店舗内や警備員が常駐している等安全性の高いATMを利用することが賢明です。なお、残高をこまめにチェックしたり、利用通知を受け取れるサービスを利用することも、有効な予防対策と思われます。

(4) 旅行者の交通受傷事故

午前7時30分頃、男性旅行者がランニングから宿泊ホテルに戻るため道路を横断中、停止していた車両の脇から進行してきたバイクにはねられ骨盤骨折等の重傷を負い、緊急移送により帰国した(海外旅行傷害保険加入あり)。

 
在デンパサール日本国総領事館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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