ローマへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ
本記事では日本国外務省にて紹介されているローマの日本人の犯罪被害事例をご紹介致します。
列車,地下鉄,バス等でのスリ,置き引き
テルミニ駅及び地下鉄車内・駅構内,空港等での貴重品の盗難が多発しています。被害が多く報告されているのは,地下鉄車内ではA線のテルミニ駅~スペイン広場駅間で,B線のテルミニ駅~コロッセオ間,バスではテルミニ駅とバチカンを結ぶ64番及び40番の車内,列車ではテルミニ駅に停車中の車内です。テルミニ駅とフィウミチーノ空港を結ぶレオナルド・エクスプレスの車内やフィウミチーノ空港構内で到着直後や出発直前に被害に遭遇した事例があります。
観光スポットにおけるスリ
被害が多く報告されているのは,バチカンのサンピエトロ寺院,スペイン広場,コロッセオ,トレビの泉,バルベリーニ広場,真実の口です。観光地近くの路上で,新聞紙を広げた子供達の集団や乳飲み子を抱いた女性を含む集団に囲まれて貴重品を盗まれたケース,「カメラのシャッターを押して欲しい」と依頼され,それに集中している間にバッグ等から貴重品を盗まれるケース,地図を広げて案内を依頼され,それに集中しているすきに被害に遭遇したケース等があります。
暴力バー
ローマのテルミニ駅,ナツィオナーレ通り,トレビの泉,ヴェネト通り付近で,スイスやスペインからの旅行者を名乗る身なりの良い男が旅行者に英語で親しげに話しかけてきます。外見から信用した旅行者が,誘われたピアノ・バー(あるいはウエイトレスがいるバー等)に同行したところ,ビールやワインを勝手に注文され,法外な料金を請求される被害に遭遇した事例があります。
睡眠薬強盗
ローマの観光スポットで旅行者風(アラブ系,東欧系が多い)の男から勧められたビスケットやガムを食べた後に意識を失い,気が付いた時には貴重品を全て盗まれた事例や,写真撮影等で親しくなった旅行者風の男と一緒に入ったバール(イタリアの軽食喫茶)で,ビールを飲んで意識を失って所持品を盗まれるなどの被害事例があります。
アクセサリー売りによる押し売り等
アクセサリーの売り子が,有名日本人サッカー選手の名前を言いながら,親しげに近付いて,ミサンガ(紐状のアクセサリー)を強引に手首に巻き付け,紐代と称し法外な代金を脅迫まがいに請求するケースや,売り子に呼び止められ,注意がそれているすきに貴重品を盗まれるケース,さらには複数の売り子に取り囲まれ,代金を払うため財布を取り出したところ,財布ごと所持金を強奪されるケースが,スペイン広場,コルソ通り,トレビの泉,コロッセオ,ナヴォナ広場付近等で発生しています。
被害回避策としては,売り子から呼び掛けられても立ち止まらないことが挙げられます。事件に巻き込まれた場合には,大声を出して周囲の人の注意を引いて助けを求めたり,付近を警ら中の警察官に助けを求めたりしてください。また,被害にあった場合には最寄りの警察署に被害届を提出してください。
ニセ警官
警官を装った人物に財布の提示を求められ紙幣等を抜き取られる被害事例があります。
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。
出典:外務省ホームページ(http://www.milano.it.emb-japan.go.jp/attached_docs/guida_anzen.pdf)