ミラノへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ
本記事では日本国外務省にて紹介されているミラノの日本人の犯罪被害事例をご紹介致します。
スリ
地下鉄車内,ミラノ中央駅等におけるスリ被害の届出が多く寄せられています。また、列車,店舗内,ホテル,飲食店,路上等でも多発しています。当地ではグループによるスリが行われています。特に地下鉄の乗降時が狙われています。また混雑した車内で複数の女性又は男性に囲まれた時,女性又は男性から話し掛けられた時,必要以上に身体を近づけられた時及び落とし物で注意をそらされた時に被害にあっているケースが多く届けられています。エスカレーター上やエレベーター内で,カバン内やズボンの後ポケットなどから貴重品を盗まれる又は駅構内で切符を買う時にカバンから貴重品を盗まれるケースも多く見られます。また,レジに並んでいる時や市内を散策している時に背負っていたリュックサックから貴重品を盗まれるケースも発生しています。
置き引き
ミラノ中央駅・ガリバルディ駅及びカドルナ駅到着の長距離特急列車内,飲食店(レストラン),ホテル,空港等で多発しています。被害例としては,車両の座席,網棚又は荷物棚に置いたカバンを盗まれる,レストランで座席の背もたれに掛けたり足下に置いたりしていたカバンが盗まれる,ホテルの朝食会場で場所を取るために置いていたバッグを盗まれる,ロビーで,チェックインやチェックアウトをしている時に足下やソファの上に置いていたカバンを盗まれるといったケースが多く見られます。ホテルのロビーで,急に何かを話かけられ荷物を盗まれる被害も届けられています。相手の身なりがきちんとしていても,気を緩めることのないようにしてください。
車上狙い
高速道路サービスエリア(SA),ミラノ市内の路上等で多発しています。被害例としては,食事のため駐車し,車に戻ると窓ガラスが割られ貴重品を盗まれていた,タイヤがパンクしていると言われ,タイヤ交換している間に車内の貴重品を盗まれた。信号待ちで停車中,扉や,膝上や座席に置いていたカバンを盗まれるなどのケースが多く見られます。
その他
ミラノ・マルペンサ空港警察によれば,窃盗犯に関する特徴は次の通りです。
・マルペンサ空港をはじめとするミラノ周辺には,南米,アフリカ,東欧諸国の国籍者の窃盗団が多く存在し,置き引きやスリなどを行っているが,手口が巧妙かつ組織化しているため,実行犯を逮捕して被害を回復するのは,かなり困難な状況にある。
・空港内に制服,私服警官を配置して警戒しているが,実行犯は常に替わっており,また,一見しただけでは分からない老紳士であったり,子連れの妊婦であったりして,犯人を特定することが難しくなっている。
・テロ対策により手荷物の持ち込みを制限しているため,空港内で荷物整理を行っている隙に被害に遭うケースが増加している。
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。
出典:外務省ホームページ(http://www.milano.it.emb-japan.go.jp/attached_docs/guida_anzen.pdf)