モスクワへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ
本記事では日本国外務省にて紹介されているモスクワの治安情勢をご紹介致します。
(1)犯罪発生状況
モスクワでは銃器を用いた殺人事件や暴行事件が依然として高い水準で発生しています。また,経済の低迷等からスリや置き引き等の窃盗事件が増加しており,このような犯罪の被害に遭った邦人からの報告もあります。この他,タクシー強盗やクレジットカードのスキミング,不良警察官による金銭要求等の被害が報告されています。
(2)テロ事件関連
モスクワでは2011年以降大規模なテロ事件は発生していませんが,2015年9月にロシアがシリアへの爆撃を開始して以降,ISILはロシアを名指の上,攻撃することを公表しています。また,ISILには多数のロシア人が参加していると言われていることから,ISILからの帰還者や影響を受けた者によるテロの懸念が高まっており,2015年10月以降,モスクワでテロを起こそうとしたISIL帰還者等が拘束される事件が複数回発生しています。
(3)デモ・集会関連
ウクライナ情勢を巡る反戦集会や反政府活動家を支援するための集会などが数千人から数万人規模で行われることがありますが,デモや集会に関する法改正や罰則の厳格化等もあり,比較的平穏に実施されています。一方,当局の許可を得ずに行われるデモや集会では参加者が治安当局に拘束される等トラブルが発生することもあります。
(4)犯罪被害危険地域
夜間の外出はもちろんのこと,昼間でも人通りの少ない通りはできるだけ避ける等の注意を払うことが必要です。特に夜間の主要な都市を結ぶ列車の発着駅がある大きな駅周辺,地下道等では十分な注意が必要です。一般的に危険性が高いとされている場所は以下のとおりです。
(ア)人通りの少ない場所,裏通り,たまり場となるおそれのある広場,公園等
(イ)マネージ広場,プーシキン広場
(ウ)マヤコフスカヤ駅付近(時折,民族主義者による無許可デモ等が発生しています。)
(エ)各種駅(地下鉄を含む)構内及び同周辺,電車,路面電車,スタジアム,コンサート会場周辺,大学生寮,若者や外国人が参集する飲食店
(オ)連邦保安庁関連施設に近接する駅(ルビャンカ駅等)(テロリストの標的にとなる可能性が高い。)
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。
出典:外務省ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=178)