グアナファト州とケレタロ州を結ぶ45D号線上で、邦人に対する拳銃を使用した車両強盗が発生したので、以下の通り注意喚起を行います。
1.事案概要
(1)5月31日(水)21時頃、45D号線の有料高速道路をケレタロ方面へ走行中、グアナファト州とケレタロ州の州境付近の高速道路上に、大きな障害物(石)が置かれ、右障害物を回避できず乗り上げてしまったため、車両のタイヤがパンク。
(2)車両のパンク状況を確認するため、路肩に車両を駐めたところ、拳銃を持った2人組に脅されカバン、財布、携帯電話を取られました。
(3)犯人達によるパンク修理後、邦人被害者の車両を使用し、犯人達は邦人被害者を人通りの少ない場所まで連行し、携帯電話(SIMカード無し)、財布(現金なし)、少額の現金を渡し、そのまま被害者の車両で逃走しました。
2.注意点
(1)暗い時間帯であったため有料高速道路であっても、不幸にして被害にあうことがあります。なるべく明るい時間帯に有料高速道路を使用する事をお勧めします。
(2)最近、駐車している車のナンバープレートを外して、車が発進したら後ろから追いかけ、横に車をつけてナンバープレートが落ちたことを知らせ停車させる、もしくはタイヤがパンクしていることを伝え停車させ、運転手が車から降りたところを狙って、所持品や車自体を盗む事案が増えております。
どちらも運転手が車から降りる状況にし、降りたところを狙う手口です。乗車する前にナンバープレートやタイヤを確認し、可能な限り車から降りることは控え、どうしても停車しなければならない場合は、ガソリンスタンドやコンビニなどの明るくて人が多い場所を選ぶ事をお勧めします。
(3)強盗に遭遇した場合は、急に動くと犯人から攻撃される危険性が高いため、抵抗せず、ゆっくりと動くことが大切です。3月には、レオン市で銀行から出てきた男性を狙い、拳銃で金を要求した強盗犯に対し、被害者が抵抗し大声で助けを呼んだところ、犯人に拳銃で撃たれ死亡する事件が発生しました。
(4)一般的には、無抵抗で金品を差し出した場合に、更に生命・身体に危害を加えられる危険性はかなり低くなります。自分の命をかけてまで守る価値のある物はないことを忘れず、外出時には必要最小限の金品を持つよう心がけることが大切です。
在レオン日本国総領事館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成