アメリカのテロ・治安詳細情報.001

米国気象当局は、2017年ハリケーン・シーズンについて、昨年と同様に「平年以上」となる可能性が高く、今シーズン中、命名される熱帯暴風雨が11~17個発生し、うち5~9個がハリケーン化する(カテゴリー3以上の重大ハリケーン2~4個を含む。)、との見通しを発表しました。

 

 
1.5月25日、米国国立海洋大気庁(NOAA, National Oceanic and Atmospheric Administration)の気候予報センター(Climate Prediction Center)は、今年6月1日から11月30日までの2017年ハリケーン・シーズンに関して、

● 「平年以上」となる可能性は45%、「平年並み」となる可能性は35%、「平年以下」となる可能性は20%。
● 今シーズン中、70%の予想確率で、命名される熱帯暴風雨(最大風速39mph以上)が11~17個発生し、うち5~9個がハリケーン(最大風速74mph以上)化する(カテゴリー3~5の重大ハリケーン(最大風速111mph以上)2~4個を含む。)。

※ 上記には、4月に東部大西洋で発生した熱帯暴風雨「アーリーン」(Arlene)を含む。
※ 平年は、命名される熱帯暴風雨が12個発生し、うち6個がハリケーン化(重大ハリケーン3個を含む。)。
 
との見通しとともに、ハリケーン・シーズンがピークを迎える前の8月初旬に最新の見通しを発表する予定であることを発表しました。

※ 昨シーズン(2016年)は、2012年以降において最も活動的なハリケーン・シーズンとなり、命名された熱帯暴風雨が15個発生し、うち7個がハリケーン化(重大ハリケーン4個を含む。)しました(今シーズンも同等程度となる見通し)。

 
2.同庁によると、大西洋海域での2017年ハリケーン・シーズンにおける熱帯暴風雨に係る命名は、以下のとおりです。
  Arlene, Bret, Cindy, Don, Emily, Franklin, Gert, Harvey, Irma, Jose, Katia, Lee, Maria, Nate, Ophelia, Philippe, Rina, Sean, Tammy, Vince, Whitney

 
3.同庁の発表によると、上記の見通しは、

● エルニーニョ現象が「弱い」又は「認められない」
● 熱帯大西洋からカリブ海に至る海域における「平年並み」又は「平年以上」の海面水温
● 同海域における「平年並み」又は「平年以下」の鉛直ウインドシア(Vertical wind shear)

といった予測を反映したものです。

※ 一般的に、エルニーニョ現象やウインドシアが強い場合は、大西洋海域におけるハリケーンの成長が阻害される一方、海面水温が温暖な場合は、ハリケーンが海面を移動する際にエネルギーが供給され易くなる状況をもたらします。

 
4.これに関連して、米国連邦緊急事態管理庁(FEMA, Federal Emergency Management Agency)のロバート・フェントン(Robert J. Fenton, Jr.)長官は、

● 今年中に熱帯暴風雨が何個発生するかにはかかわらず、たった1個であっても我々の生活を崩壊させ得るものです。
● 簡単で低コストの準備を今から始め、大きな違いをもたらす備えを進めましょう。嵐が迫り来る際に、自らが何をすべきか、どこに避難すべきか、どのように連絡を取り合うべきかについて家族で話し合いましょう。避難経路を確認しましょう。警報を知るため、地元のニュースに耳を傾け、当庁のアプリをダウンロードしましょう。そして、嵐が接近した際には、地元当局の指示に従いましょう。

とのコメントを発表しました。

 
5.以上を踏まえ、フロリダ州に渡航・滞在を予定している方は、当館ホームページに掲載されている「ハリケーンの基礎知識」等を参照の上、下記の米国国立ハリケーン・センターのウェブサイト等を参考に最新のハリケーン情報や現地の気象情報の収集に努め、ハリケーンによる被害が予想される場合には、渡航・外出を控える、又は日程・移動経路若しくは訪問地を変更する等、災害や事故に巻き込まれないよう安全確保に努めてください。また、既に滞在中の方は、ハリケーン被害に備え懐中電灯・携帯用ラジオ等を手元に置いておくほか、飲料水・食料を備蓄し、家族等に緊急の連絡先を知らせ、事前に避難場所を確認するとともに、必要な場合には安全な場所に避難する等の安全対策を講じてください。ハリケーン通過後も、地盤の緩みに伴う土石流など、予測できない複合的な二次災害が発生する可能性もありますので十分注意してください。
 
※ 当館ホームページ「ハリケーン情報」
http://www.miami.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/info_hurricane.html
 
※ 関連ウェブサイト
● 米国国立ハリケーン・センター:( http://www.nhc.noaa.gov/ )
● ウェザー・チャンネル:( http://www.weather.com/ )
● 世界気象機関:( http://severe.worldweather.wmo.int/ )

 
6.万一、災害に巻き込まれた場合は、現地当局が発表する警報・指示等に従って安全確保に努めるとともに、ご自身の安否等の状況について日本の留守家族及び当館に連絡してください。

 
在マイアミ日本国総領事館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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