ボリビア(観光地ウユニ塩湖等)への旅行を検討中の皆様へ
本記事では日本国外務省の配信情報をもとに、ボリビア(観光地ウユニ塩湖等)への旅行・観光時の留意事項をご紹介致します。
1. 長期滞在者向け注意事項
現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく最寄りの日本国大使館又は各日本国総領事館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。
2.旅行制限
ボリビアではしばしばデモや道路封鎖等の抗議行動が発生し,陸路での移動が困難になることがあります。旅行会社や新聞,インターネット,テレビ,在ボリビア日本国大使館,在サンタクルス領事事務所等で事前に最新の交通情報を入手するとともに,余裕のある日程で旅行するように心掛けてください。
3.写真撮影の制限
一般的に,軍関係の施設は撮影禁止です。禁止区域で撮影すると逮捕されることがあります。また,大統領府,政府機関,国会議事堂内部の撮影には,それぞれの官庁の許可が必要です。
4.各種取締り法規
(1)麻薬
ボリビアは,麻薬の原料となるコカ葉の世界的生産地の一つです。政府がコカインの製造や密輸出の撲滅に全力を尽くしているため,空港や国境での所持品検査,身体検査が抜き打ちで行われることがあります。麻薬の持込みや所持,使用等への刑罰は厳しく,自分で知らないうちに麻薬の運び屋とされないよう,見知らぬ者から品物を預からないことが肝要です。一方,麻薬所持検査を装って金品を奪う偽警察官による被害も多く,注意が必要です。真正な警察官は空港,国境,幹線道路料金所以外で麻薬所持検査をすることはなく,必ず制服を着用しています。
(2)不法就労
短期滞在資格による就労はできません。違反した場合,法規上は国外退去処分となります。就労を希望する場合は,移民局で滞在資格の変更を申請してください。
(3)外国人の政治活動
政治活動等,滞在資格外の行動を行うと,国外退去の対象となります。
(4)銃器
銃器を所持するには警察の許可が必要です。
(5)不正両替,賭博
街中には個人の両替商がいますが,偽札をつかませたり,両替額をごまかしたりする者がおり,邦人旅行者も被害にあっているので注意が必要です。また,政府公認以外の私的な賭博行為は禁止されています。
(6)子の国外同伴
親権を持つ親であっても,他の親権者の同意を得ずに18歳未満の子を国外へ移動させること(親が日本へ帰国する際に子を同行する場合を含む)はボリビアの国内法で禁じられています。一方の親権者のみが同伴して子を国外へ連れ出す場合等は,未成年裁判所(Juzgado de menores)にて所定の手続きが必要です。
5. 交通事情
車は右側通行で,市内中心部は一方通行が多く,標識が少ないため慣れるまで苦労します。また,些細な事でクラクションを鳴らす運転手が多いですが,イライラしないことが肝要です。
市内を走る車両のほとんどが小型バスかタクシーで,客を乗せるために所かまわず急停車しますので,後方を走行する際は注意が必要です。夜間ヘッドライトを点灯せずに走行したり,ブレーキランプや方向指示器等の電球が切れたまま走行している車両や故障して道路の真ん中で停車している車両がありますので,注意してください。
ラパス市はほとんどが坂道で,急坂も多数あります。前の車に近づきすぎて停車すると,前の車が下がって来て衝突することがあります。
また,ボリビアには未舗装及び未整備の道路が多く残されており,毎年バスやトラックの転落事故により多数の犠牲者が出ています。特に雨季である12月から3月は雨で地盤が緩くなり,道路状況が普段にも増して悪くなるため非常に危険です。この期間の陸路の移動には特に注意を払ってください。
都市近郊は,幹線道路であっても街灯がありませんので,夜間の運転には注意してください。
車優先の風潮があり,歩行者は道路を横断する際,青信号でも注意を怠らないようにしてください。ボリビア全土において,政府等に対する抗議活動として道路封鎖が頻繁に行われます。陸路で国内移動する際は,ボリビア道路庁のホームページ( http://transitabilidad.abc.gob.bo/mapa/,スペイン語のみ),旅行会社や新聞,テレビ,ラジオ,日本国大使館,在サンタクルス領事事務所等で最新の交通情報を入手するとともに,余裕のある日程で旅行するように心掛けてください。
更に,ボリビアの観光地であるウユニ塩湖においては,平成20年5月に日本人観光客5名が乗車した車が他の車と正面衝突し,全員死亡するという事故が発生しました。この事故の後にも同様の事故が発生し,日本人観光客が負傷しています。事故の原因として,塩湖内での交通規制がないことによるスピードの出し過ぎ,ガソリンやプロパンなど可燃物を大量に積んでいたこと等安全意識が低いことが上げられています。ウユニ塩湖のツアーに参加する場合には安全意識が高く評判のよい業者を選定し,かつ運転手やガイドに無理な運転はしないよう注意することが必要です。
出典:外務省 海外安全ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=262)