在サンクトペテルブルク日本国総領事館からのお知らせ 【タクシーでのトラブル及び偽札被害に関する注意喚起】
5月になり,当地も観光シーズンを迎えておりますが,ここ数日,以下のようなトラブルが立て続けに発生しています。
1 タクシーの運賃に関するトラブル
(1)5月10日,当地を旅行中の邦人が,エルミタージュ美術館北側でタクシーを拾い,フィンランド駅まで乗車したところ,3,700ルーブル(邦貨で約7,400円)という高額な運賃を請求された。(通常のタクシー業者を利用した場合はおおよそ200~300ルーブル程度)
先を急いでいたため,止む無く5,000ルーブルを支払い,おつりの1,700ルーブルを受け取ったところ,これが全て偽札であることに後に気づいた。
(2)5月15日,当地在留の邦人が,プルコヴォ空港の到着口にて,「OFFICIAL TAXI」という札を下げていた運転手に声をかけ,市営地下鉄の技術大学駅前までタクシーを利用したところ,12,000ルーブル(邦貨で約24,000円)という高額な運賃を請求された。(通常のタクシー業者を利用した場合はおよそ1,500ルーブルから2,000ルーブル程度)
邦人が支払を拒否すると,銀行で現金を引き出すよう要求され,同行していた家族と荷物が一時的に拘束される形になった。拘束された家族は身の危険を感じたため,止む無く100ドルを支払い下車した。
【注意点】
このように,観光シーズンであることに乗じて,言葉や地理に乏しい旅行者を狙って,高額な運賃を請求するタクシーがいます。これらのほとんどが独自でタクシー業を営む,いわゆる「白タク」と呼ばれるものです。タクシーをご利用の場合は,以下のことを厳守してください。
●タクシーは原則として「拾わない」。空港や駅の出口で「タクシー!タクシー!」と声掛けしてくる者にも決して応じない。旅行会社やホテル,空港や駅,観光地に付属すタクシー予約所,インフォメーションセンター等を通じて配車を依頼する。スマートフォン等のタクシー予約アプリを使うのも効果的。
●止む無く待機しているタクシーを「拾う」場合は,その車の色やナンバー等の情報を記録しておく。また,必ず車に乗り込む前に行先を告げた上で,運賃はいくらなのかを尋ねる。
●高額な運賃を請求された場合,身の安全を最優先し,危険を感じたらできるだけ金銭の支払いに応じる。下車した後で,記録した車や運転手の情報とともに現地警察に届け出る。
2 偽札の被害
最近になって,店や両替所等で受け取った紙幣が偽物であったという被害が数件確認されています。
(1)上記1(1)のとおり,タクシー運賃の支払い時におつりとして渡された紙幣が全て偽札であった。
(2)在留邦人が両替所にてUSドルをルーブルに両替した際,その中の1枚の5,000ルーブル札が偽物であった。
【注意点】
店や両替所で現金を受け取ったら,その場で一度,紙幣の額を確認するとともに,見た目や手触りについても簡単に確認するようにしてください。偽札と思われるものがあったらその場で紙幣を代える等申し出てください。一度店や両替所を出た後で,「偽札があった」と申し出るのは危険です。断られるのは言うまでもなく,場合によっては偽札を所持する者として警察等に通報されるおそれがありますので,決してしないようにしてください。
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成
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