当地治安情勢は、一般犯罪に加え、昨今の政治情勢を背景として、パレスチナ人によるユダヤ人(治安要員を含む)を狙った事案が散発しています。
このため、行動にあたっては、これら事案への「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等からの最新の治安情報入手に心がけて下さい。
1 注意事項
投石やテロ事案が発生する可能性があるエルサレム旧市街の「神殿の丘」やダマスカス門付近等では十分注意を払って下さい。
なお、テロの標的となりやすい路線バス、シェルート(小型乗り合いバス)の利用は極力避けて下さい。
2 最近発生した主な治安事案
(1)4月14日(金)午後、エルサレム旧市街近郊を走行中のライトレールの車内にて、ナイフによる無差別刺殺事件が発生、女性観光客(英国人)が搬送先の病院にて死亡した他、2名が負傷しました。犯人は現場で逮捕されました。
(2)4月10日(月)午前、南部ネゲブ地域にて空襲サイレンが吹鳴、シナイ半島からロケット弾が発射、イスラエル側農地に着弾しました。負傷者等の被害はありませんでした。
(3)4月10日(月)午後、イスラエル当局は、イスラム教過激派ISILによるシナイ半島でのテロの脅威が差し迫っているとの警告を受け、シナイ半島にいる自国民に対し帰国するよう促すと共に、エジプトとの国境のタバ(Taba)検問所を閉鎖しました。
(4)4月1日(土)午後、エルサレム旧市街ハガイ通りにおいて、パレスチナ人少年による国境警備隊に対する刺傷事件が発生しました。これにより国境警備隊員3名が負傷、犯人はその場で射殺されました。
(5)3月29日(水)午後、エルサレム旧市街ダマスカス門付近において、パレスチナ人女性がハサミで警察官を襲う事案が発生しました。警察官に被害はなく、犯人はその場で射殺されました。
(6)3月26日(日)、イスラム原理主義組織ハマス幹部が殺害されたことを受けて、ガザ地区への出入域検問所が閉鎖されました(現在閉鎖は解除されています)。
(7)2月から3月にかけて,ガザ地区及びシナイ半島からロケット弾が発射される事案が複数発生しています。いずれもガザ地区及びエジプト国境付近の開豁地に着弾し、負傷者等の被害はありませんでした。3月18日(土)午前には、ガザ地区からロケット弾が発射され、イスラエル域内の開豁地に着弾する事案が発生しています。
(8)3月13日(月)未明、エルサレム旧市街ライオン門付近において、パレスチナ人男性がナイフで国境警備隊員を襲う事案が発生しました。これにより、国境警備隊員2名が負傷、犯人はその場で射殺されました。
(9)2月9日(木)夕刻、ペタハ・ティクバ市(テルアビブ市北東約7km)のマーケットにおいて、パレスチナ人男性がナイフ及び銃で周囲の市民を襲う事案が発生しました。これにより、7名が負傷、犯人はその場で逮捕されました。
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成
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