イスラエルのテロ・治安詳細情報.001

 
米がエルサレムをイスラエルの首都と承認し、大使館をエルサレムに移転する方針を表明したことを受け、ヨルダン川西岸等の各都市において抗議活動から発展した衝突事案が複数発生しています。不測の事態に巻き込まれないよう、情勢に十分注意し、以下の対応に努めて下さい。

 

 
1 6日、米国がイスラエルを首都と承認し、大使館をエルサレムに移転する方針を表明しました。

 
2 イスラエル政府はヨルダン川西岸等の警戒警備の強化として軍を展開しています。

 
3 ヨルダン川西岸等における各都市において抗議行進等の抗議活動が行われており、抗議活動から発展した衝突事案等(投石、タイヤ炎上等及び、それら行為に対する催涙弾等を使用したイスラエル軍による対応)も複数発生しています(主な衝突事案は以下の通り)。

●ヘブロン:
ヘブロン市内で発生したデモが衝突に発展。イスラエル軍は同市に突入し、殉教者通りにて、投石していた数十人の若者に対し催涙ガス弾を使用。

●ベツレヘム:
ベツレヘム北部で数十人の若者がデモ。イスラエル兵士はガス弾・汚水弾を使用。

●ラマッラ:
ラマッラ市中心部から同市近郊の検問所に向かうデモが発生。同通行所付近でイスラエル兵士と衝突し、実弾、ゴム弾、ガス弾によりパレスチナ人8人が負傷。

●トゥルカレム:
トゥルカレム市西部で、数十人の若者がイスラエル兵士と衝突。ガス弾とゴム弾によりパレスチナ人11人が負傷。

●カルキリア:
カルキリア近郊カフル・カッドゥームにてイスラエル兵士と衝突。ガス弾及びゴム弾によりパレスチナ人5人が負傷。

●ガザ地区ハーンユーニス:
ハーンユーニス東部のイスラエル・ガザ境界地帯にて、数十人の若者とイスラエル兵士が互いに発砲。パレスチナ人3人が負傷。

 
4 今後の治安情勢については流動的であり、予断出来ない状況でありますが、既に累次の注意喚起でもお知らせしていますとおり、当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。また、金曜日の正午頃には、各地のモスクにおいてイスラム教徒による大規模な集団礼拝(金曜礼拝)が行われることから、同時刻前後については特に十分な注意が必要です。

(1)最新の関連情報を入手して下さい。

(2)衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、東エルサレム及びヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近等には近寄らない等、十分注意を払って下さい。

(3)テロの標的となりやすい路線バス、シェルート(小型乗合バス)及びライトレール(路面電車)の利用は極力避けて下さい。

(4)以下の場所に出入り又は接近する際は、十分注意して行動してください。
教会・モスク等宗教関係施設、米国政府関連施設(大使館、総領事館等)、
政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)公共交通機関、観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパー・マーケット、ナイトクラブ及び映画館等の不特定多数の人が集まる施設。

(5)海外安全情報(外務省海外安全ホームページ参照: http://www.anzen.mofa.go.jp/ )に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域には近寄らないで下さい。

(6)行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報の入手に心がけて下さい。もし、移動中に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れて下さい。

 
在イスラエル日本国大使館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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