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近年,一部の国でシーア派関連施設を狙ったテロが増えていること,現在ISILは弱体化しているものの,これまでシーア派に対する攻撃を扇動してきた経緯があることに留意してください。

 

 
1 本年11月9日(木)から10日(金)頃は,イスラム教シーア派の宗教行事「アルバイーン」(地域によっては「チェヘラム」とも呼ばれる)に当たります。

「アルバイーン」は,預言者ムハンマドの孫フサインが殺害されたとされる命日(「アーシューラー」)から40日目に実施される喪明けの儀式で,シーア派イスラム教徒にとって重要な宗教行事のひとつです。

「アルバイーン」に際して,シーア派イスラム教徒はモスク等に集まり,フサインの「殉教」を追悼します。

 
2 現在のところ,「アルバイーン」に際してテロの実行を呼びかける声明などは確認されていません。

しかしながら,近年,サウジアラビア等の湾岸諸国においても,シーア派住民の多い地域でシーア派関連施設を狙ったテロ事案が増加していることや,現在ISIL(イラク・レバントのイスラム国)は弱体化しているものの,これまでその機関誌などでシーア派に対する攻撃を扇動した経緯があることに留意してください。

「アルバイーン」に際して集まった人々を標的にしたテロが発生する可能性もありますので,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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