フランスのテロ・治安詳細情報.001

 
パリへ観光目的での旅行をお考えの皆様へ

本記事では日本国外務省にて紹介されているパリの日本人の犯罪被害事例をご紹介致します。

 

 

(1)メトロ(地下鉄)内での,子供,女性等の集団によるスリ被害

パリ市内はメトロが発達しており,移動手段として利便性も高く,多くの日本人観光客が利用していますが,車内でのスリ被害が多発しています。

・地下鉄に乗車した際,数人の若い女性に取り囲まれ,身動きを取れない状況にされた上,ハンドバッグの中から貴重品を盗み取られ,犯人は犯行完了後,次の停車駅で電車の扉が閉じる直前に降車し逃げる,あるいは,混雑した地下鉄車内で,気がつかないうちにバッグの中から財布等の貴重品が盗まれている,という事案も多発しています。

・地下鉄駅ホームで男性から「背中が汚れているので,上着を脱いだ方がよい。」と促され,その汚れを拭いているすきに,足下に置いたバッグを盗られる。

・わざとコインを撒き散らして注意を引きつけ,被害者がコイン拾いを手伝っているうちに荷物を持ち去られる等の事例も発生しています。

 

(2)シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への高速道路上での強盗被害

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に向かう高速道路上において,タクシー(あるいは自家用車)乗車中,渋滞で停車した際に窓ガラスを割られ,バイクまたは徒歩で近づいてきた犯人にハンドバッグやカバンを強奪される。なお,被害者のほとんどは女性で,空港から市内に向かう高速道路上で発生していることから,犯人は渋滞で車両が減速もしくは停車するのを見越し,空港で狙いを定め,タクシーに乗車した乗客を標的として追尾した上で犯行に及んでいるものと思われます。

 

(3)オートバイによるひったくり被害

歩道を歩行中,オートバイに乗った2人組に追い越しざまにバッグ等を強奪される(中には転倒し,引きずられて負傷する邦人もいます)。

 

(4)クレジットカードをねらった窃盗

・パリ市内の国際線が発着する大きな鉄道駅で,スポーツ選手と称する外国人が,何らかの理由により自分のクレジットカードが使用できなくなり,乗車券を買いたいが券売機は現金を受け付けないので困っているとしつつ,切符代は現金で支払うので,クレジットカードで代わりに支払いをして欲しいと英語で頼まれる。犯人の話を信じ,自分のクレジットカードで犯人の言うとおりに券売機を操作し切符を購入しようとすると,券売機から切符は出てこない(犯人は被害者が理解できないと思われるフランス語で操作を案内し,わざと誤操作をさせている)。すると,犯人は,自分の財布や携帯電話を預け信用させ,駅の担当者に聞いてくると言ってクレジットカードとともにその場を立ち去り,別の場所でATM(現金自動預け払い機)を使用し,盗み見ていた暗証番号を使用し,多額の現金を引き出す。

・犯人は,ATMのカード挿入口に,「仕掛け」(極細針金で細工)を施し,利用者のカードが「仕掛け」に引っ掛かって取り出せなくなると,親切を装って,「もう一度,暗証番号を入れてみた方がいい」等とアドバイスする。利用者が暗証番号を再入力してもカードが出て来ず,諦めてその場を立ち去った後,犯人はカード挿入口の「仕掛け」を引き上げてカードを入手し,利用者が再入力した際に盗み見た暗証番号で現金を引き出す。

 

(5)睡眠薬を使用した犯罪等

・欧米系と思しき男性が「市内を案内する」,「自分も観光目的でパリに来たので一緒に観光をしよう」などと日本語や英語で話し掛け,パリ市内の観光名所を巡った後,公園等で休憩中に睡眠薬入りのアイスクリームやチョコレート等を差し出して食べさせ,相手の意識が朦朧としている間に荷物を奪う。

・カフェで飲食中,欧米系の男性に流暢な日本語で話し掛けられ,ひと気のない別のカフェに誘われた後,睡眠薬の入ったビールを飲まされ,性的被害に遭う。

 

(6)偽警察官等による詐欺事件

・観光地などの路上で,警察官を名乗る複数人(以下,「偽警察官」)が近づき,麻薬捜査等を理由に所持品検査を行うとしてパスポート及び財布等の提示を求め,所持金の一部を盗むもの。偽警察官は通常2人組で行動しているが,旅行者を偽警察官のもとに誘導する共犯者を含めて3人組で犯行に及ぶケースや,旅行者のすぐ側に車を停車させて声を掛けてくるケースもある。これら犯行において,偽警察官は,警察官であることを証明するために,身分証明書らしきものを提示することもある。また,空港内で税関職員を名乗るケースも報告されている。なお,警察官は,旅券の提示を求めることはあっても,通常,財布の提示は求めない。

・イタリア人のファッションデザイナーを名乗り,言葉巧みに近寄り,最新のバッグと称する物品を差し出し(実際は二束三文の物品と思われる),現金を騙し取る手口も報告されている。

 


 
当地での滞在を満喫するためにも、まずは「自分の身は自分で守る。」という意識を持ち、安全対策には万全を期してください。

 
出典:外務省ホームページ(http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=170)

 

 

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