在カラチ総領事館からの注意喚起

 

 
1 本年5月24日午後,バロチスタン州クエッタ市において,男性1名女性1名(いずれも中国籍)が,警察官を装った武装勢力に連れ去られましたが,本日9日,両名が殺害された可能性がある旨の報道がありました。

 
2 本件殺人事件については,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)が犯行声明を出していますが,犯行主体,背景等は未だ不明です。バロチスタン州では,過去に外国人が誘拐される事件が複数発生しています。

 
3 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、不測の事態に巻き込まれることのないよう、以下の諸点について、今一度十分な注意を払っていただくとともに、最新の情報に留意しつつ、個々人における安全対策・危険回避を考慮した行動を心掛け願います。

(1)誘拐予防のためには、自らの身は自らが守る心構えを持ち、誘拐の危険度に応じた対策(通勤時の安全対策、住居の警備強化、日常行動上の注意等の総合的な対策)をとることが重要。特に海外で安全に暮らすためには、1 目立たない、2 用心を怠らない、3 行動を予知されない、という3原則を守る。日頃から行動パターン(通勤時間、使用する道や施設)を常に変え、狙われにくくすることが大切。

(2)車両等にて長距離を移動する場合、幹線道路であってもできるだけ明るい時間帯に行動し、日没後の移動は極力避ける。郊外に赴く場合には、その地域の情報に十分注意を払い、必要に応じた十分な警備体制をとる。

(3)自宅及び勤務先の警備員に対しては、不審者の侵入を避けるため、来訪者に対しては必ず氏名、所属先、用件等を確認するよう徹底する。

(4)緊急事態が発生した場合、自らの安否や所在につき家族または勤務先に至急一報することが重要。日頃から携帯電話を常時携行し、家族、勤務先または大使館等の必要な番号を予め番号登録しておく。

(5)誘拐犯行の実施前には、必ず「兆候」がある。常に周辺に対する警戒を怠らず、家族や使用人に対しても、何か日常と違う点があれば、速やかに報告させる。また、外出中に不審な点を感じた場合には、訪問予定等の中止も考慮した慎重な行動を心掛ける。

(6)テロリストは身近なところに潜んでいる。目立つ行動や騒がしい行為は極力控える。

 
在カラチ日本国総領事館

 
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

 

 

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