在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ
1 本年6月14日,メキシコ市の在留邦人が,ポランコ地区のスーパーマーケット「Chedraui」内のHSBCのATMを利用し,立ち去ろうとした際,後ろに並んでいた男女2人組に,「ATMが壊れている。カードを見せて欲しい。」と声を掛けられました。被害者はカードを渡し,その後カードを返してもらいましたが,そのカードはすり替えられており,およそ3万ペソの不正利用被害に遭いました。
被害者が利用していたカードは,名義人名が刻印されているものではなく,また裏面に自分のサインをしておらず,犯人の男女に渡された偽のカードも類似のものであったため,被害者はその場で気づくことができませんでした。
カード利用時の通知メールで被害が発覚し,ただちに被害にあったカードを停止しましたが,デビットカードであったことから,返金保証はされないとのことでした。
2 メキシコ市以外においても,「カードに不審な点がある」などと述べて,同様にカードをすり替える手口による被害が発生しています。また,本件のようにカードにサインしていないことも被害の発生を助長したものと考えられます。
被害に遭わないためには,カードにサインしておくことはもちろんのこと,以下のような対応が必要です。
・じっと様子をうかがっているような不審者がいる場合,一旦その場を離れる。
・可能な限り複数で利用する。
・周囲特に後ろに並んでいる者に注意を払う。
・どのような状況でも他人にカードを渡さない。
メキシコ政府のアンケート結果では,ATMや銀行は最も防犯に注意するべき場所であり,利用する場所や利用した後の帰路についても十分な注意が必要です。本被害について,周囲の方々にも情報を共有し同様の被害に遭わないよう十分にご注意ください。
在メキシコ日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成