12月6日(水)、米政府がエルサレムをイスラエルの首都とし、同国大使館をエルサレムへ移転すると発表する旨の累次報道がなされており、パレスチナ側の反発(デモ、暴動)に伴う治安悪化が懸念されます。
1 米政府がエルサレムをイスラエルの首都とし、同国大使館をエルサレムへ移転すると発表する旨の累次報道がなされています。
2 これに関連し、既に5日、パレスチナ諸派は、米大使館のエルサレム移転が発表されることに抗議するため、エルサレムを含むパレスチナ全域で12月6日(水)~8日(金)の3日間を怒り(rage)の日とし、全都市中心地での集会、米大使館・総領事館前での座り込みに加え、7日正午からラマッラにて行進を組織することを発表しています。
3 更に、ハマスも,8日(金)をイスラエルに対する怒りの日とするよう全パレスチナ人に対し呼びかけを行っています。
4 特に、毎週金曜日の正午頃には、各地モスクにおいて、イスラム教徒による大規模な集団礼拝(金曜礼拝)が行われますので、それに伴うデモ、衝突等、治安の悪化が懸念されます。
5 また、イスラエル及びパレスチナに所在する米国関連施設(大使館、総領事等)周辺においても抗議デモ等が実施される可能性がありますので、同施設周辺への接近についても十分な注意が必要です。
6 当地に渡航・滞在される方は、不測の事態に巻き込まれることのないよう具体的に以下の対応に努めてください。
(1) 最新の関連情報を入手する。
(2) 衝突や暴力事案が発生する可能性のあるエルサレム旧市街、特にアルアクサー・コンパウンド(神殿の丘)及びその周辺地域のライオン門やダマスカス門、東エルサレム、及びヨルダン川西岸地区内各所に設置のイスラエル軍検問所付近等には近寄らない等、十分注意を払って下さい。
(3) テロの標的となりやすい路線バス、シェルート(小型乗合バス)及びライトレール(路面電車)の利用は極力避けて下さい。
(4) 以下の場所に出入り又は接近する際は、十分注意して行動してください。
観光施設、観光地周辺の道路、記念日・祝祭日等のイベント会場、レストラン、ホテル、ショッピングモール、スーパー・マーケット、ナイトクラブ及び映画館等の不特定多数の人が集まる施設、教会・モスク等宗教関係施設、公共交通機関、政府関連施設(特に軍、警察、治安関係施設)、米国政府関連施設(大使館、総領事館等)等。
(5) 海外安全情報(外務省海外安全ホームページ参照: http://www.anzen.mofa.go.jp/ )に従い、レベル3(渡航中止勧告)に指定されている地域には近寄らないで下さい。
(6) 行動にあたっては、「巻き込まれ」の危険性に十分注意を払うとともに、海外安全情報(外務省海外安全ホームページ)の確認、当地報道及び在イスラエル日本国大使館ホームページ等から、最新の治安情報の入手に心がけて下さい。もし、移動中に集会等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。
在イスラエル日本国大使館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成