9月10日、当地日系企業に勤務する南ア人がカージャック被害に遭いました。

 
当地では，頻繁に起こり得ることですので，在留邦人並びに旅行者の皆様におかれましては今一度注意してください。

 

 
１．9月10日（日）夜8時～9時ごろ，ケープタウン空港裏手（Delft）のSymphony wayの交差点（タウンシップの近く）にて当地日系企業に勤務する南ア人１名がカージャック被害に遭いました。

同人は，車で自宅に向かっている途中，同地にて信号に従い停車したところ，拳銃を持った3人組の強盗が車に飛びかかってき，ドアを開け，被害者を拳銃で脅して毛布を頭から被せ，後部座席に移動させられました。

その後カージャック犯は，被害者に拳銃を押し付け，時々停車しながら一晩中（約8時間）車を走らせました。翌朝，腕時計並びにカーオーディオやスペアタイヤなどの車の備品を奪い，同人と車を解放した由です。

なお，被害に遭った車は数日前に別の事故に遭い，ドアロックが使えなかったため，強盗が飛びついてきた際にロックできなかったとのことです。（当該日系企業では，人事担当からレターを発信し，日本人出向者を含め従業員全員に注意喚起を行いました。）

 
２．被害に遭わないための対策

（１）カージャック対策

（イ）出発前にルートをよく確認し，犯罪多発地やルートを避け，交通量が比較的多い，明るい道を選ぶ。

（ロ）走行中は必ずドアロックを行う。

（ハ）信号・交差点は停車することなく通過できるように速度調整を心掛ける。また，停車する場合には，すぐにその場から離脱できるように，前車とのスペースを少なくとも１台分確保する。

（ニ）空港出発時，銀行取引及びショッピング後には，出発時に，複数人が乗車したまま待機している，あるいはこちらの様子を窺っている様な不審者（車）がいないか，出発後から追尾してくる車両はないかなど，周囲への警戒を怠らない。また，追尾車両を認めた場合には，警察署やモールなど，安全が確保できる場所に避難する。

（ホ）身に覚えのない停止命令，他人からの声掛けには直ちには応じない。

（ヘ）不特定多数の者が自由に出入り可能であるサービスエリアの利用は控えるとともに，ガソリンスタンドに併設されたＡＴＭ，コンビニも同様の理由で極力使用しない。また，ガソリンの給油は極力日中に行い，燃料は常にタンクの半分以上を心掛ける。

（２）スマッシュアンドグラブ対策

（イ）交差点は停車することなく通過できるように速度調整を心掛ける。また，停車する場合には，すぐにその場から離脱できるように，前車とのスペースを少なくとも１台分確保する。

（ロ）助手席，後部座席等，外側から目につく位置に荷物は置かずに，必ずトランク内に保管する。

（３）車上狙い対策

（イ）荷物は外から見える位置に置かずに，必ずトランク内に保管する。また，車内に貴重品を放置しない。

（ロ）駐車する場合には，駐車監視員の有無を確認し，死角になるような場所には駐車しない。店内からも視認できる位置，または入口直近，照明設備の効いた明るい場所に駐車するのが望ましい。

（ハ）ジャミングによる被害報告例が増加傾向にあるので，リモートキーを過信せず，ロック後は自分の手と耳と目で施錠を確認する。

（ニ）車内に複数待機したままの不審者がいないかなど，駐車後，出発時には周辺を確認する。

 
在ケープタウン領事事務所

 
出典：外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成