在留邦人の皆様,短期旅行者の皆様へ
メガネ詐欺(恐喝)に気をつけてください
今般,在留邦人の方よりタイムズスクウェア近辺でメガネ詐欺(恐喝)に遭ったとの報告が2件ございましたので,以下のとおり被害事例をご紹介いたします。
(被害1)
5月15日午後9時頃,観光でニューヨークを訪れていたAさん(邦人男性)がタイムズスクエア近辺の地下鉄駅構内を歩いていたところ,正面から近づいてきた集団のうち1人の黒人男性と接触した。黒人男性はメガネが壊れたとして,周りにいた仲間数人とともにAさんに詰め寄ったが,Aさんは英語を解さず会話が成立しなかったためか,黒人男性がAさんに対して,もう立ち去っても良いと取れる仕草を見せた。Aさんは近くにある階段を降りようとしたところ,突然黒人男性から肩を掴まれたため,バランスを崩して階段から飛び降りる形となり,右足踵を負傷した。黒人男性やその仲間はそのまま立ち去っていた。
(被害2)
5月31日午後8時~9時頃,観光でニューヨークを訪れていたBさん(邦人男性)がタイムズスクエア近辺の衣料品量販店店内で買物をしていたところ,近づいてきた黒人男性にBさんとぶつかった拍子に落ちたメガネが破損したため弁償するよう強制された。Bさんは黒人男性とぶつかった認識がなかったため,支払うつもりはないと説明して店から出ようとしたが,黒人男性が追いかけてきて激しい口調で詰め寄ってきたため,40ドルを支払ってしまった。
これから夏休みシーズンになり,休暇を利用して皆様のご家族やご友人がニューヨークを訪れる機会が増える時期になりますが,以下の点に注意するようご案内いただければと思います。
○人通りの多いところでは,他の通行者の動きに十分注意する。手荷物が多いときは,他の通行者にぶつからないよう特に気をつけましょう。
○故意にぶつかってきた者に対して弁償する必要はありません。弁償を求められた場合には,「警察に行って話そう」と言うなど毅然とした態度を取りましょう。
○強引に金銭を奪おうとするなど危害を加えられそうな場合には,大声を出して周囲の人に助けを求めてください。
インターネットを介したアパート賃貸詐欺
インターネットによるアパート賃貸契約詐欺についての相談が引き続き寄せられております。
いずれのケースもこれから当地を訪れる留学生や旅行者が渡米前にインターネットサイトを介して当地でのアパートの賃貸契約を行い,貸主からの要求で物件の見学前や貸主に会う前にデポジットや賃料を電信送金で支払ったところ,被害者が実際に契約したアパートに行ってみると貸主とは別の人物がすでに住んでおり,それ以降は貸主と連絡が取れなくなってしまう手口です。
この手の犯罪の被害に遭わないためにも,個人間の賃貸契約は相手が信頼できるかどうか慎重に見極めて対応することや物件の見学前や貸主に実際に会うまでは前金を支払わないことが重要です。
在ニューヨーク日本国総領事館
出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成