メキシコのテロ・治安詳細情報.001

メキシコ市内で発生した邦人に対する窃盗被害2件及び邦人が居住する地区における凶悪事件に関する報道について、注意喚起致します。


メキシコにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在メキシコ日本国大使館

1 邦人被害
(1)México市Tlalpan区Narciso Mendoza地区Canal de Miramontes通り3520番のWalmart駐車場における窃盗被害
日時:4月25日午前11時30分頃
概要:上記スーパーにて買い物を終え、駐車場に戻り、荷物をトランクに積んだ後、運転席にてチップ等を準備していたところ、助手席側の窓ガラスを通りすがりの中年の女性がコンコンとたたき、「後部タイヤから油が垂れていますよ」と言ってきた。被害者が車を降りて確認したところ、確かにタイヤから油が滴り落ちており、更にその女性がしゃがみ込んで「これ油ですよね」と指でふき取って見せてきたため、被害者も同じようにしゃがんで確認したところ、確かに油であったため、その女性にお礼を言って運転席に戻った。すると、車のドアが全開になっており、助手席下に置いていたバックから財布が抜き取られていた。
(2)México市Miguel Hidalgo区Luiz Barragán邸近傍における窃盗被害
日時:5月4日午後14時頃
概要:México市Miguel Hidalgo区にある世界遺産としても有名な観光地のLuiz Barragán邸に、ツアー用の大型バスにて同地を訪れた邦人旅行者らは、バスの車内に荷物を置き、建物内の見学を行っていた。見学を終えバスに戻ろうとしたところ、乗ってきたバスがいなくなっていた。
その後、バス会社に確認を取ったところ、バスの運転手は4名の犯人に連れ去られた後にバスを下ろされ、タクシーにて、Ajusco(メキシコ市南部の山)周辺まで連れられ、暴行を受けた後に解放された。運転手は付近の通行人に助けを求め、無事保護された。
バスは、国道95号線・México-Cuernavaca(Libre)の路上に乗り捨てられていたところを発見された。バス車内に置いていたはずの乗客の荷物(貴重品)がなくなっており、結果として複数の邦人旅行者の荷物が窃取された。
(3)注意事項
ア 1件目の邦人被害は、親切な人間を装って声をかけてきた共犯者と思われる女性と、一瞬の隙をついて財布を窃取した犯人のグループによる犯行と思われる巧妙な手口です。当地においては、スリ等の犯人はグループにより行動していることが多く、見張り、補助者、実行者等役割分担がなされていると言われており、犯人らは、被害者の隙を狙うだけでなく、あらゆる手を使って被害者に隙を作り、金品を窃取しようとしていますので、十分気をつけて下さい。
イ 2件目の邦人被害は、間接的に所持品を窃取されたものですが、実際には、白昼にバスの運転手がバスごと連れ去られた上に暴行を受けたものあり、場合によっては、乗客が乗車中に同様の被害に遭い、邦人に対する強盗や誘拐事件に発展していた可能性もあります。一方、車内に荷物を残さなければ、荷物の盗難被害は防ぐことができたことから、少なくとも旅券等の貴重品は肌身離さず携行するようにして下さい
ウ 十分に注意をしていても、不幸にして強盗等の被害に遭うことがあります。万が一強盗被害に遭遇した際は、下記の通り行動するように心掛けてください。
・生命身体の安全を最優先に行動する。
・深呼吸し、気を落ち着かせ状況を把握する。
・抵抗しない(特に武器を持っている場合は絶対に抵抗しない)。ただし、一方的に暴行を加えられるなど、生命の危険が及ぶ場合は、直ちにその場から脱出する等の対策を取る。
・両手をゆっくりと上げ、抵抗する気がないことを犯人に示す。現金を出す動作はゆっくり行い、突飛な行動をとらない。急な動作は抵抗したと認識される場合がある。
・襲われたときに賊に渡す現金(捨て財布)を別に持っておく 。
・相手を注視しない。
・襲った者を追わない。

2 邦人が居住する地区(Miguel Hidalgo区)における凶悪事件の報道
(1)概要
日時:5月9日午後4時30分頃
罪種:殺人(けん銃使用)
概要:México市Miguel Hidalgo区Ampliación Granada地区のMariano Escobedo通りとLago Alberto通りの交差点付近において、車に乗っていた被害者は、犯人が乗った車両に前方を塞がれ停車したところ、銃撃を受けて死亡。犯人は逃走した。
(2)注意事項
ア 本件は、日中に起きた発砲事件です。幸い邦人に被害はありませんでしたが、邦人が居住するマンションや商業施設の直近で事件が発生しています。事件の詳細は明らかになっておりませんが、メキシコにおいては、特定の相手を狙った銃撃事件がたびたび発生しています。直接邦人が狙われる可能性は高くありませんが、流れ弾による被害等に遭わないよう十分注意して下さい。
イ 万が一、発砲事件現場に偶然居合わせた場合は、下記の対処を取り、流れ弾による負傷を避けるよう行動してください。
・発砲現場から直ちに離れ、なるべく距離を取る。決して近寄らない。
・(どうしてもその場から避難不可能な場合には、)両腕やカバン等で頭部を覆い、銃声のする方向に足を向けてうつぶせで伏せ、銃声が止み、退避が出来ると判断されるまでその場を動かない。
・建物や堅牢な柱等の物陰に退避する
・退避の際は、極力姿勢を低くし、物陰伝いに退避する。

出典:外務省海外旅行登録「たびレジ」提供情報を加工して作成

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